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THE WORLD  作者: SEASONS
4月21日
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1678/2118

竜の牙を折る刃

「軍旗を掲げろっ!!」



もはや逃げる必要も隠れる必要もないんだっ!!



「僕達は竜の牙に宣戦布告するっ!!再び僕達が竜の牙の名を取り戻すその時まで!僕達は僕達の旗を掲げて立ち上がるっ!!」



「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」



…これで良いんだ。



ここに集まった全ての仲間達の想いを受けながら、

ついに反乱軍の軍旗が掲げられた。



吹き付ける風にたなびく軍旗の紋様は『竜の牙を折る刃』だ。



切断された竜の牙と、

それを実現する刃を描いた反乱軍の軍旗。


これこそが反乱軍の象徴であり、

竜の牙への宣戦布告となる。



「僕達自身が竜の牙を折る刃となるんだっ!!」



「我等一同、最期までお供いたしますっ!」


「例え志し半ばで倒れたとしても悔いはありません!」


「竜崎の名の下に!!!」


「竜崎一族こそが竜の牙ですっ!」


「本来の竜の牙を取り戻す為に!どこまでもお供します!」


「我々はどこまでも…っ!」


「最後まで竜崎一族の味方です!!!」



…ありがとう。



そろぞれに打ち明けてくれる仲間達の想いを全て受け止めて、

いよいよ最初の指示をだすことにする。



「今この時より、反乱軍として蜂起ほうきする!そしてこれが僕の最初の指示だ!」



一斉に静まり返る仲間達に、

反乱軍の指揮官として最初の指示をだす。



「全員、生き残れ!一人も欠けることなく、全員揃って生き延びること!それが竜の牙として在るべき本来の姿だ!!」



「「「「「はいっ!!!」」」」」



仲間達はそれぞれに真剣な表情を浮かべながら何度も何度も頷いてくれていた。



生き延びること。


生きて願いを叶えること。


その想いを心に刻み付ける仲間達に指示を続けることにする。



「今日この日をもって、この砦は放棄する!」



僕達が帰るべき場所はここではないからね。



「僕達が帰るべき場所は竜の牙の砦しかない!再び竜の牙の砦を取り戻して、僕達は僕達の帰るべき場所を取り返すんだ!!」



「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっっ!!!!!!!!!!!!」」」」」」



僕の宣言によって2000人におよぶ仲間達が一斉に声を張り上げた。



…これで良い。



これこそが竜の牙の真の姿なんだ。



それぞれに想いを込めて協力してくれる仲間達。


その想いを一心に受け止めて出陣の合図を出す。



「まずは共和国に突き進む!!共和国の魔術師達と合流して戦争を終結させるんだ!!」



「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」



誰一人として僕の判断に異論を唱える者はいない。


誰もが全てを知った上で準備を進めてくれていたからだ。


だからこそ全員の想いは一つになる。



竜の牙を壊滅させる為に必要な戦力をかき集めること。



その準備を進めてきた反乱軍は第一手として共和国軍との共闘を目指すことになる


さらに第二手として砦の地下にいる少女の協力を得ることを目的としている。


そして第三手に最後の『切り札』を秘匿した。



…準備は全て整えた。



そして全ての力が揃った時。


その時が竜の牙が滅ぶ日になるんだ。



ウィッチクイーンの活躍によって、

御堂龍馬は隠された真実に辿り着けるようになるはずだ。


おそらく常盤成美も瞳に秘められた想いに気付くだろう。



…そして。



最後の『切り札』を動かす為の鍵となる栗原薫の生存。


それら全てが予定通りに動いている。



あとはフェイ・ウォルカと近藤悠輝がどう動くのか?


二人の成長次第で僕の計画は更に前進するはずだ。



…まずは共和国軍と合流して近藤悠輝を味方に引き入れる。



全てはそこからだ。



希望の1人目を手に入れること。


そこから残る4人に手を広げるつもりでいる。



…5人の希望を僕達の仲間に引き込むことから全てが始まるんだ。



各地に散らばる戦力を結集して竜の牙と立ち向かう為に。


砦の地下に閉じこもる少女に想いを馳せながら軍を率いて動き出すことにした。



…さあ。



きみが再び立ち上がる日を、

僕はずっと待っているよ。



ただ一人で砦に残される少女の安否を気にしながらも今は砦を離れる。



…また逢えると信じているからね。



再び再会出来る日を信じながら、

2000人の仲間達を率いて砦を離れていく。



もう二度と…ここに戻らなければいけない日が来ないことを願いながら、

僕達は砦をあとにしたんだ。



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