表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THE WORLD  作者: SEASONS
4月21日
PR
1676/2124

私の代わりに

《サイド:冬月彩花ふゆつきあやか



…さて、と。



準備は万端ね。



いよいよ暗黒迷宮の突破を目指して動きだすことにしたわ。



「それじゃあ、行ってくるわね。」



まずは休憩室の隣にある迷宮への入口を目指そうとしたんだけど。



「もう行くの?」



その前に背後から未来が声をかけてきたのよ。



「ええ、そうよ。」



振り返らずに足を止めることもないまま歩みを進めていく。



「奈々香とあずさの二人は未来に任せるわ。魔力が戻るまでの間、当分目覚めることはないと思うけれど。しばらくは様子を見てあげて。」



未来みくに二人を委ねて扉に手をかける。


そして『ガチャッ…』と音を立てて開く扉の向こう側へと歩みを進めながら、

一つだけ未来に伝言を託すことにしたわ。



「ああ、そうそう。もしも私がいない間に乃絵瑠が戻ってきたら、その時は私の代わりに伝えてもらえないかしら?」



隣の部屋に入ってから足を止めてお願いしてみたのよ。



「お帰りなさい…ってね。」



それだけをお願いしてみたことで、

未来は笑顔で引き受けてくれたわ。



「それくらいなら良いわよ~。伝えておくわね。」


「ええ、よろしくね。」



話を終えてから扉を閉める。


そうして私は休憩所をあとにして迷宮の入口を目指すことにしたの。



「7番目の迷宮。ここを乗り越えられるかどうかが私の戦いね。」



奈々香は失敗したわ。


歴代においてもここを突破できた魔術師は数えられるほどしかいないらしいわね。



…だけど、それでも。



ここを乗り越えられなければウィッチクイーンには手が届かないのよ。



最低でも暗黒迷宮を突破できる程度の実力を身につけなければ、

ウィッチクイーンに立ちはだかることさえ出来ない。



「今はまだ届かないとしても、いつか必ず追いついて見せるわ。例えあの女が女性最強の魔術師であったとしてもね。」



誓いを立てながら7番目の扉に手をかける。



「必ず乗り越えて見せるわ。」



想いを込めて迷宮に足を踏み入れる。



…全てを踏み越えて見せるだけよ。



何度も何度も心に誓いながら、

新たな一歩を踏み出すことにしたの。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ