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生きていれば
《サイド:米倉宗一郎》
「…申し訳ありません。遅くなりました。」
ようやく戻ってきた神崎が謝罪しながら合流してくれた。
「予想以上に移動に手間取ってしまいました。」
律儀に頭を下げて謝罪する神崎だが、
俺としては責めるつもりは全くない。
「気にするな。謝る必要はない。一人で大変だっただろう。」
「いえ、大変なのはこれからです。先を急ぎましょう。」
…ああ、そうだな。
神崎も戻ってきてくれたのだ。
早々にグランパレスの内部に移動しよう。
「町の主要人物や陸軍の関係者を呼び集めて作戦会議を始めるぞ。」
竜の牙の残存勢力に対して、
早急に対策を考える必要があるからな。
すでに陸軍の部隊との連絡はとり終えている。
神崎が離れている間にグランパレスの警備についていた陸軍の指揮官と話を付けて、
町に残っている幹部達の召集を依頼していたからだ。
…まあ、今もまだ生きていれば、だがな。
竜の牙との戦闘において亡くなった者達もいるだろう。
その可能性も考慮する必要がある。
「さあ、行こうか」
神崎と長野君に芹澤里沙君と矢野百花君と芹澤啓輔の5人を引き連れて、
グランパレスの内部を進み続ける。
今後の作戦を立てる為に。
会議室に向かって歩みを進めることにした。




