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THE WORLD  作者: SEASONS
4月21日
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1668/2217

確実な戦略

「あちらに布陣する部隊にデルベスタ多国籍軍が含まれている。きみ達はそちらに合流してオルバ様と共にセルビナ軍の迎撃に参加してほしい。」



セルビナ軍の包囲網に参加するように指示を出したことで、

フェイ君達は北側に布陣する部隊に視線を向けている。


そしてフェイ君が代表して僕の指示を受け入れてくれた。



「分かりました。急いで北に布陣する部隊に合流します。」



即座に行動してくれたフェイ君をマリアさんとカーター君が追いかけて、

本陣から離脱した3人は北に布陣するオルバ様の部隊へと向かって行く。



「この状況でフェイ・ウォルカの復帰は有り難いな。」



3人の背中を静かに見送りながら呟く。


そして3人の姿が見えなくなってからセルビナ軍に視線を戻すことにした。



「セルビナ軍の総数はおよそ4万というところか…。」



4万の軍勢の中で陰陽師の部隊はおよそ1万のようだ。


残り3万の正規軍の兵士達に守られながら、

陰陽師の部隊も国境を越えようとしている。



「まずは迎え討つしかないな」



1万の多国籍軍を率いてセルビナ軍に立ち向かうことにする。



「いかに陰陽師の部隊との戦いを避けて正規軍の戦力を減らすかが最も重要な課題だ」



そのためにはどうするべきか?


個人としての戦力において魔術師は優秀な戦力と言えるが、

部隊としての戦力において共和国軍は決して優秀とは言えないだろう。



「その差をどうやって埋めるか…だ。」



そこが指揮官の采配にかかっている部分になる。



…まともにぶつかれば勝ち目は薄い。



ほぼ一晩の休憩によって全体的な魔術師達の魔力は回復しているものの。


むやみやたらと魔術を使えば、

すぐに底を尽いてしまうことになるからだ。



…最小の動きで最大の成果を出す必要がある。



もっとも有効的な作戦を考えながら軍の指揮をとらなければならない。



「セルビナ軍を迎え討つぞっ!」



「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっ!!!!!」」」」」



気合い十分の仲間達の雄叫び。


すでに気力に満ちている仲間達を率いて軍を進めていく。



…陰陽師の力は危険だが、軍隊に守られている限りはそれほど恐れる必要はないはずだ。



後方に控えている限りは同士討ちを避けて陰陽術の使用を控えるはずだからな。


その間に正規軍を限界まで削るのが最も確実な戦略だと思う。



まずは『セルビナ軍を削ること』



その一点に狙いを定めながら、

次の一手にも思考を巡らせる。



…セルビナ軍の戦力を削りながら敵の指揮官を捜し出して暗殺する。



セルビナ軍の命令系統を破壊して部隊を撹乱させことが出来れば、

その時点で共和国の勝利が確定するかもしれない。



それが最良の策だろうか。



実際にどうかはやってみなければわからないものの。


まずは作戦を実行する為に動き出すことにしよう。



セルビナ軍の戦力を削る為に。


そしてセルビナ軍の指揮官を狙い討ちにする為に。


各部隊に指示を出すことにした。



「南北の部隊に伝令を送れっ!!セルビナ軍を包囲するっ!!」



4万もの大部隊を完全に包囲するのは難しいが、

足止めさえ出来ればそれで良い。



「全力でセルビナ軍を押さえ込めっ!!2度と国境を突破させるなっ!!」



全力で叫ぶ僕の指示によって、

南部のリン様の部隊と北部のオルバ様の部隊を目指して伝令部隊が走り出す。


その間にも国境を越えて共和国の領土へと踏み込むセルビナ軍。



夜が明けて朝日が昇ると同時に、

共和国軍とセルビナ軍は戦争を再開した。




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