戦闘が始まるのはこれから
「鞍馬隊長!」
背後から呼び掛ける声に気づいて、
駆け寄ってくる人物に視線を向けてみる。
「おおっ!フェイ君。戻ってきてくれたのか!」
喜びを感じて笑顔で出迎えたことで、
フェイとマリアとカーターの3人が駆け寄ってきてくれた。
「遅くなってすみません。」
頭を下げて謝罪してくれるフェイ君だが、
彼の活躍はめざましいものがあるからな。
謝ってもらうようなことは何一つない。
「いや、まだ遅くはない。十分に間に合っているからな。」
本格的な戦闘が始まるのはこれからだ。
「おそらくこの戦いは長期戦になるだろう。」
セルビナ軍には陰陽師の部隊がいるからな。
こちらもそれ相応の被害は覚悟しなければならない。
フェイ君達と話をしながらセルビナ軍に振り返る。
朝日の訪れと共に部隊の被害を露呈させたセルビナ軍は、
ついに国境を越えて共和国へと軍を進めようとしていた。
「いよいよ陰陽師軍との戦いが始まるようだ。復帰早々で申し訳ないが、きみ達の力を借りたい。」
「はい!ご協力させていただきます。」
「私も参加します!」
快く引き受けてくれたフェイ君と並んで、
マリアさんも参加の意志を示してくれていた。
「もちろん俺も参加する。」
カーター君も引き受けてくれたことで、
3人は戦う意思を見せてくれたんだ。
そんなフェイ君達の意思を確認したあとで、
北側に布陣する部隊を指差しながら手短に作戦を伝えることにした。




