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THE WORLD  作者: SEASONS
4月21日
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軍旗を見れば

《サイド:フェイ・ウォルカ》



…まだ戦闘にはなっていないようだな。



共和国軍とセルビナ軍は国境を挟んで互いに睨み合っている。


どうやらセルビナ軍が沈黙を続けている間に、

共和国軍は北部と南部と中央付近に部隊を分散させて3ヵ所に部隊を展開しているようだ。



そうして午前6時を過ぎた頃。



朝日が少しずつ世界を照らし始める早朝に、

俺とマリアは待機中の部隊と合流することが出来た。



…ここにいるのは国境警備隊がほとんどか?



軍旗を見ればどの部隊かはすぐに分かる。


この場の部隊を率いるのは、

国境警備隊の隊長である鞍馬信彦のようだ。



司令官として活躍していた北条辰雄の後継者として戦場の指揮を任されているようだが、

部隊の配置や学園長達の布陣に関して何も知らない俺とマリアは作戦会議を行うであろう本陣を目指してまっすぐに走り続けることにした。



…オルバ学園長や仲間達はどこだ?



最新の情報を得るために鞍馬信彦が控える本陣へと急ぐ。



そうして駆け足で軍の中を進みつつ本陣へと急いでいたのだが、

鞍馬信彦と合流するよりも先に仲間の姿を発見することができた。



「カーター!」



大声で呼び掛ける俺の声を聞いて、

カーター・ベルナンドが驚きながら背後に振り返ってくれた。



「なっ!?フェイ!!もう目覚めたのかっ!?」


「ああ、まあな。」



魔力を失って倒れたことで当分の間は目覚めないと考えていたんだろうな。


その予想をあっさりと無視して姿を現したことで戸惑っている様子だった。



…とは言え。



何があったかはともかくとして、

どうしてそうなったのかは俺もまだ分かっていないからな。


理由を説明するのは難しいと思う。



「遅くなってすまない。」


「いやいや、復帰が早過ぎるだろ?」



真っ先に謝罪したことでカーターは苦笑しながら首をかしげていた。



「どんな方法を使えば魔力が回復するんだ?」



率直な疑問を言葉にするカーターだが、

俺にも説明出来ない状況だ。


ひとまずは後回しで良いだろう。



「説明はあとでする。それよりも戦況はどうなっている?」


「ん?ああ…。それは俺もまだ到着したばかりで何も把握していないんだが、ひとまずこの部隊は国境警備隊の隊長の鞍馬信彦が指揮をとっているらしい。詳しい話は直接会って聞いた方が早いだろう。」



…そうか。


…まあ、知らないものは仕方がないな。



「まずは鞍馬信彦から話を聞こう。これからどうするかを考えるのはそれからでいいだろ?」


「ああ、そうだな。」



先行するカーターと共に、

本陣にいる鞍馬隊長から話を聞く為に進むことにした。



そうして俺とマリアとカーターの3人で本陣へとたどり着くと、

鞍馬隊長はすでにこれから始まる戦闘に向けて動き出そうとしている様子だった。




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