魔力の回復
…う、嘘でしょっ?
何が!?
何が起きてるのっ!?
瞬間的に回復していく魔力は僅か数秒でフェイと私の総量の上限にまで達したわ。
…どうしてっ!?
驚き戸惑いながらもラングリッサーに視線を向けてみたところでフェイが目覚めたみたい。
「…くっ…!」
意識を取り戻したフェイの声を聞き取った私は即座に視線を戻したわ。
「フェイ…!」
「…マリアか?」
戸惑いながらも呼び掛けてみたことで、
フェイは瞳を開いて私の名を呼んでくれたのよ。
状況が分からずに戸惑う様子だけど。
それでも目覚めてくれたことが嬉しくて、
全力で抱き着いてしまったの。
「フェイっ!心配してたのよっ!ずっと、ずっと…っ!!」
目覚めた事を喜びながらフェイの体を抱きしめる。
そんな私を受け止めながら、
フェイはゆっくりと体を起こしたわ。
そして、ラングリッサーに視線を向けたのよ。
「北条真哉。お前が手を貸してくれたのか?」
「…ね、ねえ。何があったの?」
ラングリッサーを眺めながら呟いたフェイに問い掛けてみると。
「声が聞こえた気がした。」
フェイは戸惑いながら答えてくれたわ。
「誰の声かは分からないが、確かに声が聞こえた気がしたんだ。」
…声?
「それって、北条真哉の声なの?」
「…いや。声の主は分からない。北条真哉かもしれないし、違ったかもしれない。」
フェイは首を左右に振ってから、
夢の中で聞いた言葉を教えてくれたのよ。




