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THE WORLD  作者: SEASONS
4月21日
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戦局を見通す力

「鞍馬隊長。きみはどう思う?」


「…そうですね。」



セルビナの動きに関して問い掛けてみたことで、

これまでじっと話を聞いていた鞍馬信彦が即座に答えてくれた。



「あくまでも個人的な推測ですが、セルビナ軍は何らかの事情によって動けない状況にあると思います。」


「やはりそう思うか?」


「はい。もう少し正確に言うなら戦えないと表現してもいいかもしれませんが、偵察部隊を一人残らず全滅させたことを考慮するなら、セルビナ軍は戦えない事実を隠している可能性が高いと思います。」



…だろうな。



自信をもって答える鞍馬信彦の意見を聞いて、

自分の推測と鞍馬信彦の推測が同じだという確認が出来た。



…どうやら戦局を見通す目は確かなようだな。



理論構築にも無駄がないように思う。


限られた情報の中から真実を導き出そうとする知性も感じられる。



指揮官としての鞍馬信彦は十分に優秀だと思えた。



…そうなると。



俺やリンが指揮をとるよりも、

鞍馬信彦に任せるべきかもしれないな。



あくまでも一学園の学園長でしかない俺やリンよりも、

国境警備隊の隊長である鞍馬信彦のほうが戦闘経験は豊富であり、

戦局を見極める能力に長けているのは間違いないだろう。



…ならば、他に選択肢はない。



北条辰雄が欠落した後継として鞍馬信彦に軍を托すことにしよう。



「鞍馬隊長。」


「はい。何でしょうか?」



いつ戦闘が始まるかもわからない戦場においても冷静さを崩さない鞍馬信彦に部隊の指揮を委ねることにした。



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