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魔術師の船
《サイド:御堂龍馬》
…さて、と。
3層に別れた海軍の船の最下層。
ここはほぼ大半の部屋が積み荷を詰み込む為の倉庫として使用されてるみたいだけど。
その中の一画にちょっとした大浴場が用意されてるらしい。
男性用と比べて女性用のお風呂は少し小さめらしいけど、
それでも5人くらいなら楽に入れる程度の大きさはあるそうだ。
だけど男性用は女性用の3倍くらいの大きさがあって、
相当な人数が集まらない限りは混雑することがないらしい。
…まあ、当然かな。
大きさに差がある理由は一つ。
男性乗組員と比べて女性乗組員は2割程度しかいないからだ。
海軍の大多数が男性だからお風呂の大きさにも差があるらしい。
…って、実際に見てみると思っていたよりも広いね。
通常の船ならこれ程の設備はなかなか用意できないだろうけど。
これは魔術師の船だからね。
通常の船とはわけが違うようだ。
水を生み出すのも、
お湯に過熱するのも、
魔術で簡単に出来てしまうからね。
だからこそ海軍の船はお風呂という無駄にも等しい設備が維持できている。
…お風呂に入れるのは素直に有り難いかな。
そんなふうに思いながら、
一時の休憩を満喫することにした。




