経験者の言葉
《サイド:常磐成美》
…えっと~?
さきほど服を着替えた部屋に戻ってきました。
「ふぅ…。ちょっと疲れたね。」
今日の会議が無事に終わったことで、
御堂さんは空いている席に座ってゆっくりと一息吐いています。
その様子を眺めながら御堂さんの傍を通り過ぎた私と薫は、
幾つものベッドが並んでいる一画に歩みを進めました。
3つずつ2列に並ぶ6個のベッドの手前二つです。
…はふぅ。
私もちょっぴり疲れました。
身体を休めるためにベッドに腰掛けたところで、
私達の様子を眺めていた御堂さんが話しかけてくれました。
「二人ともお疲れ様。今日はもう何もないと思うから、ゆっくりと休んだ方が良いよ。明日からは本格的な戦争が始まるだろうから、休める間に休んでおいたほうがいい。」
…そうですね。
御堂さんの言葉には強い説得力を感じます。
「経験者の言葉って感じよね~。」
「…ですね。」
御堂さんの言うことは、
ちゃんと聞かないとダメです。
感心する薫の隣で、
邪魔にならないように心掛けながら頷きました。
「大人しく寝たほうが良いのかな?」
「う~ん。ちょっぴり疲れ気味だから寝るのは簡単だけど、その前にお風呂に行かない?」
「あっ、はい。行きたいですっ♪」
薫の提案に即座に答えました。
今はもう治っていますけど。
熱を出して倒れたことを考えれば、
汗くらいはちゃんと洗い流したいと思うからです。
「…でも。船の中にお風呂ってあるんですか?」
「ああ、お風呂ならあるよ。」
私の質問に御堂さんが答えてくれました。




