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THE WORLD  作者: SEASONS
4月20日
1558/1564

東部と北部

《サイド:桜井由美》



…さて、と。



小さく深呼吸をしてから周囲の仲間達に視線を向けてみる。



港町ジェノスまで引き連れてきた部隊はざっと500人。


各町に派遣している部隊と合流しながらグランバニアを目指すとして、

グランバニアに到着する頃には大体2万弱になるかしら?



経由する町の数は14ヶ所よ。



ジェノスとグランバニアを含んで考えると16になるけれど。


立ち寄る町の数だけで考えれば合計で14ヶ所だけ。


その中にはマールグリナも含まれているわ。



…だけど、カリーナ方面には向かえないわね。



これから向かうのは東部と北部だから、

北西に位置するカリーナまでは向かえないの。


東部の町を経由してから北部を調査して、

共和国の中央に位置するグランバニアに向かう予定だから。


西部に位置する町は調査の対象外になるのよ。



だからカリーナに向かうのは、

グランバニアで米倉元代表と合流してからになるでしょうね。



まともに計算すればグランバニアに到着できるのは最速で二日後。


そこからカリーナに向かうとすれば、

到着できるのは早くても三日後になるわ。



だけど状況次第ではさらに遅れる可能性もあるでしょうね。



…もしも竜の牙との戦闘が発生すれば。



その時間の分だけカリーナに戻るのが遅れるからよ。



その間にミッドガルムが動いてしまったら、

国境を守る部隊の安全は保証できないわ。



国境警備隊と陸軍がいるから、

そうそう簡単に全滅はしないと思うけれど。



…それでも安心は出来ないわね。



セルビナ方面とは違って、

ミッドガルム方面には万が一の事態を考慮して陸軍が待機しているはずよ。


それだけでも戦力としてはかなり期待できるんだけど。


数の力はそれ自体が脅威だから楽観視はできないの。



…気になるけれど。



今はただ信じるしかないわね。



自分の役目を優先して、

ひとまず町のことは忘れることにしたわ。



…ここで悩んでる時間があるなら、少しでも急いでカリーナに戻るべきなのよ。



そのために部隊に指示を出す。



「ひとまずマールグリナを目指して移動を開始するわよ!共和国の全ての町を竜の牙から守る為に!!共和国に住む全ての人々を守る為に!!先を急ぐわよっ!」



「「「おおおおおおおっ!!!!!」」」



500人の仲間達が一斉に声を張り上げたわ。


これまでの疲れを感じさせない気合いの雄叫びってやつよ。



みんなの気合いをヒシヒシと感じながら町の入口へと視線を向けてみる。



「さあ!行くわよっ!!」



頼もしさを感じる仲間達を引き連れてジェノスを離れることにしたの。



…さあ、ここからが私の出番よ!



共和国の全ての町を救う為に。


共和国に住む全ての人々を守る為に。



そして竜の牙を撃退して国内の平和を勝ち取る為に!



次の町に向かって出発することにしたのよ。



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