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THE WORLD  作者: SEASONS
4月20日
1550/1573

七星の輝き

《サイド:ウィッチクイーン》



…邪魔なのよっ!!!



「七星の輝きっ!!!」



全力で叫ぶ声と共に夜空へと打ち上がる7つの巨大な炎。



全てを焼き尽くす灼熱の炎に怒りを込めて、

セルビナ軍への攻撃を再開したわ。



「テラ・フレア!!!!」



生み出した炎が夜空から大地へと降り注ぐ。



「燃え尽きなさいっ!!!」



大きな声で叫ぶ私の声がセルビナ軍に届く前にね。


7つの炎がセルビナ軍を飲み込んでいったの。


一撃目と同様に激しく燃え上がる7つの炎。


強大な火柱を巻き起こす範囲攻撃によって、

セルビナ軍は為す術もなく炎に飲まれて壊滅していったわ。



『悲鳴さえも断ち切る強大な火柱』



…それは。



声も。


命も。


存在さえも。


全てを焼き尽くす炎なのよ。

今の一撃によって、

国境警備隊と反乱軍を取り囲んでいたセルビナ軍は瞬く間に壊滅へと追い込まれたようね。



「みんなっ!!!」



残存する国境警備隊の後方に仲間の姿を発見して急いで駆け寄る。


そんな私の姿に気付いてくれたのか、

反乱軍の仲間達が急いで出迎えてくれたわ。



「クイーン様!ご無事でしたかっ!!」


「ええ、私は大丈夫よ。」



再会を喜んでくれる仲間達に一瞬だけ微笑んでから雪に視線を向けてみる。



………。



特に怪我をしてるようには見えないけれど。


どうやら意識を失っているみたいね。



「雪はどうしたの!?」


「姫はセルビナ軍を全滅させる為に自爆を決意されたのですが、その直前に北条辰雄殿の手によって意識を奪われて現在は眠りにつかれています。」



…北条辰雄に意識を奪われた?



具体的な内容までは理解できない報告だったけれど。


ひとまず雪の生存は確認出来たから、

ほっと安堵の息を吐いてしまったわ。



「生きてるなら良いの。詳しい話はあとで聞くとして、まずは撤退を急ぐわよ!」



指示を出してから雪の体を仲間達から受けとることにしたのよ。



あまり体力があるほうじゃないけどね。


それでも疲れが見える仲間達に運ばせるのもどうかと思うから、

今は私が頑張るしかないわ。



「ここから離脱するわよっ!!」


「北条辰雄はどうしますか?」



撤退の指示を出したところで仲間の一人が問い掛けてきたの。



…いや。



どうって聞かれても困るわね。



敵の攻撃を受けて倒れたように見えるけれど。


意識を失っているうえに、

出血の量を考えれば生きている可能性は限りなく0に近いはずよ。



「死者を運んでも意味がないわ。」



救出は無意味だと判断したんだけどね。



「可能性があるのなら救出すべきかと思います。」



…救出?



共和国軍の幹部とは言え、

助かる見込みのない瀕死の重傷者を救助する意味なんてあるのかしら?



色々と疑問は感じるけれど。


どうやら見捨てるわけにはいかないようね。



「それだけの価値があるってこと?」


「…分かりませんが。」



別の仲間も頭を下げて願ってきたわ。



「自分も姫の為に救助するべきかと思います。」



…雪の為に、ね。



仲間達の真意は分からないけれど。


これほど追い詰められた状況でも生死不明の北条辰雄の生存を願う仲間達の願いを無視するわけにはいかないわ。



「…良いわ。北条辰雄を救出して、ここから離脱するわよ。」



迷っている間にも間にも迫り来るセルビナ軍に攻撃を行いながら撤退を指示する。



「全員、撤退!戦場から離脱するわよっ!!」



雪と北条辰雄の体を回収したことで、

ようやく私達も撤退を開始したのよ。



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