年齢差
《サイド:御堂龍馬》
…二人は仲が良いね。
仲良く微笑み合う成美ちゃんと栗原さんを見て思うんだ。
今日の午後に初めて出会ったはずの二人なのに。
成美ちゃんと栗原さんは心の底から互いの気持ちを分かち合っているように見える。
それはまるで…何年も前からそうだったかのように。
親友とも言えるような雰囲気を感じさせるんだ。
…年齢も近いからかな?
成美ちゃんはまだ15歳だけど。
来月で16歳になるらしい。
栗原さんは17歳だけど。
6月で18歳になるそうだ。
だから二人の年齢は2つ離れているんだけど。
それでも他の仲間と比べると最も年齢が近いだろうね。
鈴置さんと森下さんは18歳らしいから、
誕生日が来れば19歳になるんじゃないかな?
僕は19歳だけど、
来月の5月1日で20歳になってしまう。
…と言うことは、成美ちゃんとは4つ違うのか。
沙織も翔子も僕の1つ下だから18歳だった。
誕生日が来れば19になっていたはずだけど。
残念ながらその日が来ることはもうない。
…つまり。
成美ちゃんと沙織は3つ離れてるということになる。
沙織の面影を持つ成美ちゃんの笑顔を見ていると、
まるで沙織が隣で微笑んでくれているかのような気がしてしまうね。
…本当に良く似ているよ。
二人の性格が異なるから、
話し方や仕種は全然違うんだけど。
表情や雰囲気は良く似ていると思うんだ。
…沙織の妹か。
もしも沙織が生きていれば、
僕にとっては義妹だったのかもしれないね。
だからこそ成美ちゃんの幸せを願いたいと思ってしまう自分がいる。
…成美ちゃんには幸せであってほしいな。
過ぎ去った過去は変えられないけれど。
これから先の未来には笑顔でいてほしいと思うんだ。
いつまでも。
いつまでも。
成美ちゃんには幸せでいてほしいと思う。
…僕と沙織の分まで。
そんなふうに心から願っていると。
「さて、と。そろそろ食事も終わったようだな。」
食事を終えて様子を見ていた黒柳所長が話し掛けてきた。




