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薫に寄せる信頼
…えっと。
会議室に来てからどれくらいの時間が過ぎたのでしょうか?
そもそも来た時間を覚えていないので、
良く分からないんですけど。
ひとまず食事は終わったと思います。
「ごちそうさまでした♪」
「ごちそうさまです。」
時計の針が午後8時30分を過ぎた頃になって、
私と栗原さんは声を揃えて食事を終えました。
「美味しかったです♪」
こうして沢山の人達と一緒に食事をするのが楽しくて、
幸せ一杯の笑顔でいた私の隣では、
栗原さんも満足そうな表情でおなかをさすっていました。
「お腹一杯にはなったから満足かな〜。」
そうですね。
私もそう思います。
「…はふぅ〜。」
栗原さんは手にしているオレンジジュースを一口飲んでから小さく息を吐いていました。
「まあ、とりあえずは船酔いしないだけでも十分な気がするけどね。」
…確かにそうですね。
そこに関しては私も同じ気持ちです。
「栗原さんのお薬のおかげですよ♪」
今までの人生で船に乗った経験が一度もないので、
船酔いというものがどういう感じなのかが想像も出来ないんですけど。
それでも栗原さんのおかげで健康でいられると信じています。
「栗原さんのおかげですよ~♪」
今の私にとって唯一友達だと呼べる人なので、
他の誰よりも心から信頼していました。




