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THE WORLD  作者: SEASONS
4月20日
1524/1570

寄せ集めに近い戦力

《サイド:長野淳弥》



…ここからが本題だな。



ジェノス魔導学園の学園長室で、

ついに話し合いが行われることになった。



「さて、それでは今後の方針に関して会議を始めようか。」



話を切り出すのは米倉宗一郎だ。



学園長室の中心にあるソファーに腰を下ろしている米倉宗一郎は、

室内にいる全員を眺めてから小さく咳ばらいをしている。



その様子を眺めているわけだが、

今ここには8人の関係者が集まっていた。



米倉宗一郎を筆頭としてカリーナ女学園の学園長である桜井由美が傍に控えている。


そしてジェノス魔導学園の学園長である近藤誠治も同席している。



お偉いさんはその3人だな。



あとは特風に所属する俺と里沙と百花に木戸祐樹と須玉聡美の5人だ。



合計8人が学園長室に集まっている状況になる。



木戸と須玉は捜すまでもなく、あっさりと合流できていた。



二人とは校舎の正面玄関付近で合流できたからだ。



学園内で発生した被害に関する調査を行い終えて校舎へと帰還したところで、

たまたま俺達と遭遇したらしい。



二人はそのまま俺達と行動することになった。



その流れで学園長室には学園に滞在している特風『5人』が勢揃いしている。



…まあ、戦力としてはあまり期待出来ない5人だけどな。



そもそも特風の核とも言える御堂龍馬がここにはいない。


それに翔子と常盤沙織や北条真哉の3人がアストリアとの戦争で亡くなったことで主要な4人が抜けた状態になってしまっている。



残る特風の生徒の中で最も戦力として期待できるのは和泉由香里だが、

和泉はセルビナ方面の海軍に参加しているためにここにはいない。



さらには戦闘部門と言える岩永一郎も大森遼一も伊倉信夫も梶原裕美もセルビナ方面の船に乗っているから御堂と合流するはずだ。


ここにいる5人とセルビナ方面の5人。


そこに御堂が加わった11人が現在の特風の戦力なんだが、

翔子達が抜けてしまったのは大きな痛手だな。



そのうえ俺と里沙は力を封印した影響で本来の力を失っているからな。



…俺の能力はともかくとして。


…里沙の治癒能力が失われたのが一番痛いか?



常盤沙織がいない現状で里沙まで治癒能力を失ったとなると、

まともな回復能力を持つ生徒がいないということになる。



須玉聡美がそこそこの能力を持っているが、

それでも里沙には遠く及ばない。



…治癒能力の高い魔術師が欲しいところだな。



そうは思うものの。


現在の学園には期待できないとも思う。



主要な魔術師はほぼ全員が海軍に参加しているうえに、

残っている生徒達は戦争に参加するのを恐れているやつらばかりだ。



戦えない魔術師に期待なんてできない。



…だがそれでも。



共和国全土から戦力が集まることを考えれば、

それほど悲観する必要はないのかもしれないな。



医療の発展しているマールグリナからの協力を得られれば、

治療に関しての不安は少なくなるはずだからだ。



…他の町からも戦力が集まるのが、国内での戦闘の強みだな。



逆に言えば御堂達のような遠征部隊には援軍が存在しない。


敵地に向かう以上、

限られた戦力で戦わなければいけないということになる。



…それに比べれば。



少々戦力に不安はあってもこっちの方が安全か?



ほぼ寄せ集めに近い戦力だが、

それでも戦力は戦力だ。



質よりも量という状況だが、

それでも小数の竜の牙が相手なら十分に戦えると思う。



…まあ。



いざとなったら俺が本気を出して竜の牙を殲滅するだけだけどな。



雑魚が相手なら十分に戦えるのは実証済みだ。



…とは言え。



もしも、あいつ等が動いているとすれば?



…俺一人では手も足も出ないだろうな。



姉貴や竜崎慶太でさえも倒せない竜の牙の幹部連中だけは要注意だ。



あいつ等がいるとなると、

今の戦力では全滅確定だな。



せめて米倉宗一郎が万全な状態なら、

それなりの戦いが出来るとは思うが。


今の米倉宗一郎では戦力としては期待できない。



…何とかして姉貴達と合流したいところだな。



反乱軍と合流できれば、

竜の牙に対する戦力に不安はなくなるからだ。



…町に潜む仲間達と一度連絡をとるべきか?



そんなふうに考えている間に、

米倉宗一郎が会議を開始しようとしていた。



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