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THE WORLD  作者: SEASONS
4月20日
1447/1587

私で良ければ

《サイド:栗原薫》



「成美ちゃん、栗原さん。」



御堂君の呼び掛けを受けて、

私と成美ちゃんは揃って御堂君に視線を向けたわ。



「二人に伝えなければいけない話があるんだけど…良いかな?」



何となく言いにくそうな雰囲気ね。


それでも御堂君は話を続けたのよ。



「総魔が遺した希望とも呼ぶべき大切な人の想い。それが二人に大きな力を与えてくれていると思うんだ。」



…まあ、確かにね。



現時点では推測でしかないけれど。


御堂君の言葉を否定するつもりはないわ。



「…だけどね。力を得ると同時に、二人がウィッチクイーンと関わることになってしまったのも事実なんだよ。」



…あ~、まあ、そこも否定できないわね。



「彼女が何を狙っているのかは僕にも分からない。だけど二人を戦争に巻き込もうとしているのは間違いないと思う。」



…かもしれないわね。



成美ちゃんの秘宝もそうだけど。


私も何かの鍵として必要とされてるみたいだし。



「だから僕はきみ達に聞きたいんだ。これからどうするのかを…ね。」



…これからどうするのか?



それはちょっと難しい質問よね。


普通に悩んでしまうわ。



御堂君の疑問は当然だけど。


自分でも良く分からないからよ。



私に何が出来るの?


何をするべきなの?



そもそも何も分からないのよ。



だけど私に何らかの力があって、

誰かの役に立てるのなら。


戦争に参加しても良いとは思ってる。



そうすることで一人でも多くの人々を守れるのなら。


一人でも多くの傷付いた人々を救えるのなら。


戦いを恐れるつもりなんてないわ。



少なくとも兄貴と愛里は戦いを選んだのよ。



だから私も選べる。



私にも守りたいと思える人がいるから。


だからその為に頑張れると思うの。



マールグリナにいる両親や隣にいる成美ちゃん。


それに学園には友達だって沢山いるわ。



そういう沢山の大切な人達を守れるのなら。


そして共和国に平和が訪れるのなら。


この命を賭ける意味はあると思ってる。



だから私の答えは決まっているの。



「ウィッチクイーンの目的はともかくとして、私でよければ協力するわよ。」



自信をもって答えたわ。



…だけど。



隣にいる成美ちゃんは戸惑っている様子に見えるわね。



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