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THE WORLD  作者: SEASONS
4月20日
1432/1579

平凡?

《サイド:文塚乃絵瑠》



「…それじゃあ、これからのことを話しましょうか♪」



楽しそうに微笑む美咲さんは、

ひたすら楽しそうに見えるわね。



「とりあえず今後の予定なんだけど、乃絵瑠ちゃんはどう考えているの?」


「予定ですか?」


「ええ、そうよ。期限とか色々とあるでしょう?」



…えっ!?


…期限?



そう言われると…あるような気がするわね。



…だけど、どうなのかな?



少しだけ考えてみる。


具体的なことは何も考えていなかったのよ。



暗黒迷宮を突破出来るようになりたいとは考えていたけれど。


それ以外に関しては特に何も考えていなかったの。



…だから。



「特に何も決めてません。」



素直に答えたわ。



「…う~ん。」



美咲さんも悩んでいるわね。



「今日の夜とかは?学園に戻るの?それとも家に帰るの?」



…あ~そっか。


…そこも考えないといけないのよね。



「え~っと…。たぶん、家かな?」



学園には戻れないわ。



…と言うか、戻らないって決めたのよ。



だから家に帰るしかないんだけど。



「その気があるのならギルドに泊まれるわよ。」


「え?そうなんですか?」


「ええ、そうよ。」



何も考えてなかった私を見かねたのか、

美咲さんが笑顔で説明してくれたのよ。



「宿泊用のお部屋もあるし、もちろんお風呂もあるわ。どうする?泊まる?」



…それはまあ。



泊まれるならそのほうが話が早いんだけど。



「えっと…。お金は持って来てないんです。」



…と言うか。



そもそも荷物さえ持ってないんだけどね。



「それなら大丈夫よ。部屋は私が用意してあげるから、お金はいらないわ。」


「良いんですか?」


「平凡な受付嬢でも、それくらいの権限はあるのよ♪」



………………………………………えっ!?



…平凡な?


…受付嬢?



…誰が?


…美咲さんが?



…嘘でしょ?



平凡な受付嬢と言って微笑む美咲さんだけど。


明らかに納得出来ない単語が含まれていたわ。



絶対に平凡じゃないと思うからよ。



…なんていう考えは、バレバレだったのかな?



「余計なことは考えなくて良いのよ。乃絵瑠ちゃん♪」



美咲さんが即座に追求してきたの。



…うわあ!?


…何で分かるのっ?



考えが表情に出てるのかな?


それとも単に分かりやすいのかな?



そんなことはないと信じようと思う私に美咲さんが笑顔で告げてくる。



「乃絵瑠ちゃんは分かりやすい子ね♪」



…うあっ!?



バレバレだったみたい。



…もうやめよう。



余計なことは考えないと決めた私は、

さっさと美咲さんの提案を受け入れることにしたのよ。



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