過保護に
とりあえず他の患者に関しては考える必要がなさそうね。
今は大人しく成美ちゃんの様子を見ておこうかな?
「熱はどう?」
成美ちゃんの体温計を確認してみる。
…熱は37度8分ね~。
40度を超えかけていた状況を考えれば結構下がったとは思うけれど。
まだまだ安心は出来ないわ。
「大丈夫?辛くない?」
気になって尋ねてみたんだけど。
「はい♪もう大丈夫ですよ♪」
成美ちゃんは笑顔で頷いてしまうのよね〜。
元気一杯の笑顔を浮かべる成美ちゃんの見た目は元気そうなのよ。
だけど何故か気になって仕方がないわ。
…もしかして、兄貴もこんな感じだったのかな?
成美ちゃんを見ているとね。
自分でも驚くほど過保護になってしまうのよ。
守ってあげたいと言うか。
傍にいてあげたいと言うか。
自分でも良く分からない不思議な気持ちになるの。
だからかな?
何となく理解出来るのよ。
…兄貴から見たら、私もこんなふうに見えてたのかな?
自分でも分からない感情だけどね。
成美ちゃんを見ていると、
何故か自然と守ってあげたい気持ちになるのよ。
成美ちゃんの笑顔を守ってあげたいって思ってしまうの。
…すっごく可愛いし。
…素直な良い子だし。
…抱きしめてあげたい感じ?
本気で妹にしたいって思えるほど、
成美ちゃんが可愛くて仕方がなかったわ。
「お水でも持って来てあげようか?」
「あ、はい♪欲しいです♪」
成美ちゃんが笑顔で頷いてくれる。
ただそれだけのことが嬉しくて、
何かをしてあげたくなるのよね~。
「ちょっと待っててね。」
成美ちゃんから離れて水を汲みに向かう。
部外者の私が動き回るのはあまり良くないと思うけれど。
みんな忙しそうにしていて私のことは気にしてないみたい。
薬を取りに来た時もそうだったけど。
みんな自分の作業だけで手一杯のようね。
そんな作業の隙間をぬってコップに水を汲んだ私がベッドに戻ろうとすると。
すぐ近くで作業をしていた神崎さんが話しかけてきたのよ。




