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THE WORLD  作者: SEASONS
4月20日
1403/1587

誰一人として

《サイド:冬月彩花》



…さて、と。


…今はどういう状況かしらね?



休憩所から続く暗黒迷宮の入口を確認してみる。


扉を開けた隣の部屋には幾つもの扉が並んでいるわ。


それらの入口を順番に眺めながら室内を見渡してみたんだけど。



「…誰もいないわね。」



仲間の姿は一人も見えなかったわ。



7番の扉に入った奈々香。


4番の扉に入ったあずさ。


3番の扉に入った未来。



それぞれの扉は閉ざされたままで、

誰一人として姿が見えないのよ。



休憩室にも彼女達はいないわ。


そしてこの入口にもいないのよ。



たぶん迷宮の出口から繋がる通路にもいないでしょうね。



そうなると3人はまだ暗黒迷宮の内部にいるということになるわ。



…だとすると。



内部で力尽きて倒れているとしても8時間の制限時間が訪れるまでは救助が出来ないから、

今は待つしかないということになるわね。



こうなると乃絵瑠のように迷宮の突破に失敗して入口に戻される可能性があるわ。



…さて、さて。


…これからどうしようかしら?



ひとまず休憩室に戻ってみる。


特にやりたいことがないからよ。



次に目指す7番が奈々香によって使用中ということもあるけれど。



先ほどの学園での戦闘において魔力が底を尽きかけているのも事実だから、

今は大人しく休憩をとることを優先したほうが良いかしら?



乃絵瑠がどう思っているかは知らないけれど。


私だってそれほど余裕というわけではないのよ。



…でもね?



この程度の戦闘で苦戦している暇はないと思ってる。



ウィッチクイーンを名乗るあの女を乗り越える為には今以上の力が必要だからよ。



その為にはあの女に遠く及ばない程度の実力しかない襲撃者達を相手にして苦戦してる暇なんてないわ。



…今よりも、もっと強く。



そう思っているのは乃絵瑠だけじゃないということよ。



私もそうだし。


おそらくは奈々香達も同じはず。



それぞれに想いがあって、

それぞれに願いがあるから。



「…もう二度と、乃絵瑠に悲しい想いはさせないわ。」



そのために出来ることは、まずは休息かしらね。



体を休ませる為に。


ひとまずお風呂に向かうことにしたの。



そうして改めて暗黒迷宮に挑むつもりよ。



今よりも強くなる為に。


私も挑み続けるつもりでいたわ。



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