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THE WORLD  作者: SEASONS
4月20日
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3つの報告

《サイド:フェイ・ウォルカ》



「…と、現状ではそういう状況のようだ。」



学園の校門で合流した学園長が現状を説明してくれた。



…どうやら本当に戦争が再開されたようだな。



デルベスタ多国籍学園のオルバ・レグリック学園長の説明は大きく分けて3つあった。



一つ目は学園を襲う襲撃者に関してだ。



襲撃者達は竜の牙という名前の部隊のようだ。


共和国に属さない魔術師の集団だと学園長は言っていた。



どういう理由で対立しているのかまでは話してくれなかったが。


これほど大規模な戦闘が発生したことを考えれば、

襲撃者達とは相当な確執があるのは容易に想像できる。



その確執が何かは分からないものの。


殺し合うほどの何かだ。



そうまでしてでも争う理由があることだけは理解出来た。



…そして。



学園各地からの最新の報告において、

学園内の襲撃者達はほぼ壊滅したらしい。



一部の襲撃者が逃亡したのは確認されているようだが、

逃亡者の追跡は現在も行われているようだ。



それらの報告によって学園内の安全はひとまず確保されたと言えるだろう。



決して絶対とは言いきれないが、

ひとまず戦闘は終わったと考えて良い。



少なくとも先程まで響いていた魔術の爆発音が現在は全く聞こえないからな。



戦闘が続行している雰囲気は感じられない。



…ひとまずは安心か?



確証はないが、報告は信じて良いと思う。



まだどこかに潜んでいる可能性は否定出来ないが、

小数ならば恐れるほどではないからな。



残党狩り程度なら限られた戦力でも行えると判断して、

次の話へと考えを進めてみる。



二つ目の説明はランベリアから届いた援軍要請だ。



万が一の事態を考慮してセルビナ軍が共和国へと侵攻してきた時の為に国境に残っていた国境警備隊が、

ランベリアの町に伝令を派遣して救援を要請したらしい。



国境警備隊から緊急の報告を受けたランベリアは、

即座に周辺の町に救援の要請を出した。



ランベリアの学園長であるリン・ラディッシュの指揮によって各町へと部隊が派遣されたのだ。



そうして派遣された部隊の一つがデルベスタに到着し。


緊急の知らせを受けた学園長は、

数時間ほど前に解散したばかりの部隊の再集結を急いでいる様子だった。



そのため。


現在はこの校門に戦力が召集されているらしい。



そして3つ目の情報だが。



内容はこの学園を襲った襲撃者達である竜の牙に関わる話で、

ウィッチクイーンと呼ばれる女性を捜しているというカリーナの部隊もこの町に到着しているという話だった。



最終的に竜の牙に関しての詳しい説明を聞かせてもらうことは出来なかったのだが。


ランベリアから帰還した部隊と、

カリーナから派遣された部隊の協力によって、

町で暴れていた竜の牙達を撃退することにも成功しているようだ。



それらの大まかな説明を受けたあとで、

学園長はセルビナが戦争を再開した事実に関しての話を詳細に説明してくれた。



あくまでも現状で分かっている範囲内での説明だったが、

撤退したはずのセルビナ軍が突如として進軍を再開して国境に集結し、

有無を言わさずに問答無用で国境を越えたらしい。



その進軍をせき止める為に国境警備隊が抵抗を試みたようだが、

セルビナ軍の5万に対して国境警備隊は3000のみだ。


いくら攻撃力で勝る共和国軍と言えども、

20倍近いセルビナ軍を相手にまともな戦闘は望めないだろう。



どう考えても数の差による敗北は確定的だ。



もちろんその敗北を防ぐ為の救援要請なのだが、

応援が間に合うかは疑問だな。



デルベスタからセルビナの国境までは最速でも5時間はかかる。



早急に軍をまとめることが出来たとしても国境への到着は深夜になるだろう。



それまで国境警備隊が耐えきれるかどうかが疑問を感じてしまう部分なのだが、

今は他に手の打ちようがないのも事実だ。



…不安だが、焦るだけ時間の無駄だろうな。



俺一人で先行することは可能だが、

それだけで戦局が覆るわけではない。



軍には軍を。



こちらもしっかりとした準備を進めなければセルビナ軍を止めることは出来ない。



…と、考えてから一通りの情報を整理し終えた。




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