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THE WORLD  作者: SEASONS
4月20日
1366/1534

関連性

「彼女は常盤成美に会いに来たと言っていました。」


「常盤?」



その名は知っているが、

成美という名は知らない。



「それは誰だ?」


「沙織の妹です。」



…常盤沙織の妹?



「何故、妹に?」


「その…説明すると長くなるんですけど…。」



疑問を感じる俺に、

御堂君はその時の出来事を話してくれた。



「成美ちゃんは生まれた時から目が見えないことで、ずっと自宅で生活していたそうです。ですが、昨日から急に目が見えるようになったそうです。」



…ふむ。


…目が見えない、か。



確かそのような話を神崎慶一郎からも聞いたことがあるような気がするな。



常盤君は慶一郎の研究室に所属していたからな。


慶一郎なら知っていても不思議ではないか。



「その理由は今でもまだ良く分からないのですが、彼女は成美ちゃんの瞳が見えるようになった理由を知っている様子でした。」


「その少女はウィッチクイーンと何か関係があるのか?」


「あ、いえ…初対面だと思います。ですが目が見えるようになったことが総魔の残した希望だと言っていましたので、おそらく総魔が何らかの方法を使って成美ちゃんの瞳を治したという意味だと思います。」



…天城君が残した希望か。



具体的な内容が分からないが、

瞳の治療という部分だけを考えれば有り得ないことではないのかもしれないな。



盲目の治療魔術は実際に幾つも存在しているのだ。


目が見えるようになったこと自体はそれほど不思議なことではない。



…もちろん。



アストリアにいた彼がどうやってジェノスにいる少女に治療を施したのか?という疑問は残るわけだが。



「きみはクイーンの説明を信じているのか?」


「否定する理由はないと思っています。」



…なるほどな。



確かに疑う意味がない。



事実がどうかに関係なく。


少女の瞳が見えるようになったことによって、

誰かが迷惑を被るということはないのだからな。



俺はまだ成美という少女を知らないが、

状況次第ではその少女に関しても考慮しなければいけないのかもしれない。



「詳しい話は聞かせてもらえませんでしたが、彼女は全てを知っている様子でした。」



…だろうな。



これまでの話から考えて無関係と言うことはないだろう。



「総魔が自らの命と引き換えに残した5つの希望。それらが僕と成美ちゃんと栗原さん。そしてデルベスタのフェイ・ウォルカの4人に与えられたと言っていました。」



…ほう、デルベスタの生徒か。



もちろんフェイ・ウォルカの名前も知っているが、

御堂君と常盤君の妹にマールグリナの栗原君となると関連性が分からないな。



「ただ…最後の一人の名前は伏せられていましたので、誰なのかは分かりません。」



御堂龍馬と常盤成美、

栗原薫とフェイ・ウォルカの4人。


それともう一人か。



最後が誰なのかは分からないが、

天城総魔は何らかの理由によって5人に希望を残したということらしい。



そしてその事実をウィッチクイーンは知っているということだ。



アストリアの消滅と共に、

全ての情報は失われたはずなのに…だ。



その辺りの事実を知ることが、

真実へ近付く為の一番の近道なのかもしれないな。



その為にはウィッチクイーンを捜し出して話をする必要があるのだが。



…いや、待てよ?



「重郎。」


「何でしょうか?」


「確かウィッチクイーンに関する報告の中で、共和国に対して共闘を申し込もうとしていると言っていたな?」


「え、ええ。彼女はそう言っていました。その時には全てを語るとも言っていましたが…。」



…ふむ。



「だとしたら無理に捜索せずとも向こうから来るか。」


「…かもしれませんね。」



俺の考えに同意してくれる重郎の意見を聞いてから、

再び御堂君に視線を戻すことにした。




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