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THE WORLD  作者: SEASONS
4月20日
1363/1516

ランス・オブ・カイン

《サイド:長野淳弥》



…ちっ!


…遅かったか。



激しい爆音を聞き付けてからすぐに検定会場にたどり着いたんだが、

ここで起きていた戦闘はすでに終了したあとのようだった。



…竜の牙は全滅か?



倒れている竜の牙達を眺めながら歩みを進めてみる。


そして見渡す戦場跡には何故か地面に小さな窪みと焼け焦げたような跡が数多く残っていた。



…ということは?



これが噂に聞く米倉宗一郎のイクシオンの痕跡なのか?



数え切れないほどの落雷の痕跡だ。


それらを眺めている間に、

俺の前方を進む御堂が米倉宗一郎に駆け寄って行った。



「みなさん大丈夫ですか?」


「ああ、心配することはない。」



心配する御堂に米倉宗一郎は笑顔で答えている。



「この程度の襲撃で殺られるほど落ちぶれた覚えはないからな。」



…竜の牙の連中が相手でもこの程度、か。



本当に病気なのかどうか疑いたくなるな。



余裕の態度で答える米倉宗一郎は、

何事もなかったかのように手にしていたルーンを解除している。



あれは水と雷の属性を持つ槍『ランス・オブ・カイン』だ。



今までにも何度か見たことはあるが、

その戦闘能力はまだ一度も確認出来ていなかった。



もう少し早く着いていれば、

その力を見れたのだろうか?



…とは思っても、すでに手遅れだ。



戦闘が終わった以上、今はどうしようもない。



…まあ、それはともかくとしてだ。



ルーンがどうこう以前に、

戦闘が終わっていることに対してため息を吐いてしまう状況だった。



…ふう。


…なかなか思うようにはいかないな。



全滅した竜の牙達は生存さえも疑わしい状況だ。



何名かは先程の戦闘で捕らえているものの。


縛り上げたあとは放置してきたからな。


今もまだそこにいるかどうかは分からない。



場合によってはすでに口封じされている可能性もある。


あとで無事に捕獲出来るかどうかの自信はなかった。



そしてもしも脱出か暗殺されているとすると、

米倉宗一郎への報告がややこしくなってしまう。



今から姉貴に聞いた話を米倉宗一郎に伝えなければいけないのだが、

その情報源までは話せないからな。



現時点ではまだ姉貴との関係を話せない。



上手く米倉宗一郎の質問を回避しながら、

こちらの思惑通りに動いてもらう必要がある。



その為にどうするべきか?



思案しながら俺も米倉宗一郎に歩み寄ることにする。



出来る限り早めに話を切り出さないと、

黒柳達や里沙と百花も集まり始めている状況だからな。



余計な邪魔はされたくない。



さっさと報告を終えてしまうべきだろう。



ひとまずは、いつも以上に言葉を選びながら米倉宗一郎に話し掛けることにした。




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