第44話 方針〔有栖川晴樹側〕
煙の妖精こと有栖川晴樹君の目線です。
言い回しがちょっとアカン言い方しています。
苦手な方は気を付けてください。不快感を感じるかもしれません。
やあ、僕だよう。
有栖川晴樹だよ。
僕が迷宮を作るのにはそんなに時間がかからなかった。
僕には復讐と感謝を元の世界でしなければならない。
虐めてくれたあいつらや僕の親を殺したあの人間にもね。
天さんには感謝だね。
一回転生したからもう転生できないとは思ってたんだけどね。
これでまた一歩踏み出せるよ。
そうそう迷宮の話だったね。
僕の迷宮を設定した場所は交易都市カットゥーナの中央商店街の裏手だね。
交易都市カットゥーナは治める領主を中心として大きく分けて、食物を販売する第一中央商店街、道具や衣類などを販売する第二中央商店街、冒険者用に武器や武具を販売する第三中央商店街、その周りに等間隔で並んでる薬剤商店や個人経営の宿屋や商店、そして貴族お抱えの貴族街商店街のエリアがある。
この中で僕が設置したのは第一、第二、第三の中央商店街のちょうど裏手にある廃屋を利用させてもらったよ。
なんでここを放置しているのかは分からなかったけど、僕の隠れ蓑になるには最適だった。
僕が設置してまずやったことは、他種族の構造を調べることだった。
それだけ聞くと凄くグロく聞こえるけど僕がやりたいのは精神的な面だ。
僕は今怒れない状況にある。
ずっと冷静でいれると言えば聞こえはいいけど、欠如してるのはちょっと嫌だ。
ここの商店街の裏手には結構落ちていることが多い。
何って、人だよ?
乞食、奴隷、盗人、子供、悪漢、死体なんてザラだ。
死体に至ってはネズミから人間、果ては商店で取り扱うことが無くなったのかは知らないけど結構綺麗な状態で皮袋に入ってたりもする。
商店街も明るいことだけじゃないんだろうね。
材料は結構手に入ったし、実験を始めるとしますか。
まず初めに分類をする。
さっきも言ったように奴隷は奴隷、乞食のように腹に何も入ってないなら乞食組、悪漢や盗人のように結構な体つきをしている人は食料、盗人でも子供はいるからその子らはお手伝いさんかな。
なんでこんな分類をするかというと、僕の種族的に呼び出せるモンスターは妖精族系しか居なくなるんだよね……。
妖精族の中でもフェアリーは他種族にイタズラを仕掛けることが多いみたいなイメージを持たれているかもしれないけど、実際は主に人間に羽を毟り取られて売り飛ばされ、羽の無くなったフェアリーは魔獣の餌になってしまうことが多い。
可哀想過ぎやしないかい?
長耳族とかならまだ懇意にしてるらしいから、治す方法もあるんだろうけどね。
世界樹の涙的な何かでさ。
三郎じいちゃんに聞くのも手だね。
僕がこの世界に降り立った時には既に毟り取られた後のフェアリー達がいっぱい落ちてたんだ。
流石に自分と似たような姿の痛々しい姿を放っておくことはできなかったよ。
その時僕の黒い靄がいっぱい出てきたから相当怒ってたんだと思う。
流石に人間の全てがこれに関わってるわけじゃないだろうけど、商店の品々にフェアリーの羽を加工した魔道具とかが置いてあるのを見た時は商人殺しそうになったけどね。
だから今後の僕の方針はフェアリーの救助と復讐かな。
迷宮については腕によりをかけて変更しなくちゃ。
忙しくなるね。
誤字とかあったらよろしくお願いします。
因みに有栖川君目線はこんなのばっかです。




