表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/49

第42話 土いじり〔山滝次郎側〕

二日連続投稿です。久しぶりです。

流石に待たせるのは悪いかなと思いました。

無理せず投稿します。


 おでがこの昏界に降り立つと、直ぐにしたことは土の回復だべ。


 空が悪天候ということは雨も降ると予想するが、降っててもこれだけサラサラな砂地にはならない。


 相当な期間雨が溜まってないことの証明となる。


 これでも農家の次男、畑仕事には真面目に取り組んだせいか、ほとんどが豊作になったべ。



 話は変わるが、おでの迷宮(ダンジョン)(タワー)型を選んだべ。


 階層ごとに野菜を育てられればいいかなーと思って、これにした。


 でも、どうやらその立地条件に迷宮は左右されるようで、砂漠地帯の迷宮なら砂漠の迷宮が、海に近い迷宮なら海の生物がモンスターとなる迷宮ができるらしいんだ。


 おでが畑に設定したはずの1階層目が砂まみれになってしまった。


 これではやりたいことができない!



 だから、まずおでは水場を作ることに決めた。




 おでは皆から見て巨人族だという。


 でも、実際は違うんだ。


 皆の種族が異形種であるように、おでも異形種で名前はその名の通り『ジャイアントキメラ』だった。


 おで達は皆種族特有能力として何か一つ持っている。


 和樹君とかなら『分裂』とかだな。兄ちゃんから貰った不老不死はおでたちに付与している物らしいから、おで達の能力じゃねえ。


 おでが持ってるのは『超率倍化』という珍しい能力だべ。


 おでが生み出したものはでっかくなるらしい。


 魔力を込めれば込めるほどでっかく固く長持ちになるそうだ。


 武器とか作ったら一攫千金狙えるのでは、とか考えたりもしたが、そもそもおで以外におでの手に合わせた武器を誰かが持てるのか?



 話は変わって、水場の話に戻すべ。


 この砂荒野に水場を生み出すだけでも大変な作業なので、迷宮の力を使う。


 おでは使えるものは何でも使う主義だべ。


 迷宮のステータス欄にあるモンスター創造を押して、その中から選択する。


 おでが選択したのは一本の樹だ。


 これをどうするのかというと、『超率倍化』で付与しつつ、この砂場に埋めるだけでみるみるうちに生えてくるという。


 『超率倍化』は成長速度にも影響があるのかもしれない。




「ほんとに生えんのか?心配だべ」




 半信半疑ながらも日当たりのよさそうなところに埋める。


 悪天候であってもどこらへんが日当たり良いかを見つけるのは前世から得意だった。


 すると、直ぐに埋めた場所から水も撒いてないのに芽が出て、幹が太くなり、おでの身長をはるかに超す大樹となった。


 おでが埋めたこの樹は水樹(すいじゅ)、別名【青龍の住処】とも呼ばれ、生えた場所から周囲を浄化し、水を湧き出るようにするらしい。


 何故モンスター創造から選択できるのかと問われれば、このオブジェクト?を置かないと召喚することができないモンスターがいるせいなんだべ。


 名前からわかるようだが、このオブジェクトを必要とするモンスターは【青龍】だ。


 結構魔力が吸い取られていくが、別にこれで畑ができるのなら安いものだ。



 大樹を眺めていると、水樹にぽつぽつと実が成っていくのが見える。


 その中でもひときわ大きい実がある一定の大きさまでなると、水樹から重さで離れると地揺れがする位大きな音を立てて落ちてきた。


 慌てて拾いに行けばおでの両手を横に広げても直径には及ばないほどのでかさに驚いた。


 実に成っているときは精々バスケットボール位かと思ってたのに。


 おでが受け止めていたら死んでしまっていたかもしれない…。




 この実は食べれるのだろうか、と思案していると実が眩く光る。


 


 次に目を開けるとそこには、しなやかな曲線の蛇に似た身体、蒼く柔らかそうな(たてがみ)を持ち、獰猛だが優しそうな眼を持った【青龍】がいた。




「綺麗だ……」




 【青龍】はこちらをかみ砕いたように見ると、女性らしき声でこう言った。




「御身が妾をここに呼んだのか?」


「そ、そうだべ…」


「この世界にまた来れるとは何の因果か……」


「?」


「ああ、星王よ…。妾は再度生まれましたぞ……」




 ここに来るのは初めてではないのかな。


 また話を聞きたいべ。




「生まれて直ぐですまないが、貴女は何ができるんだ?」


「妾か?水を生み出し、雨を生み出し、海を作ることも、氷を作り、凍結させ、氷の大陸を作ることもできる。御身は妾に何を望む?」


「じゃあ、畑に適した土にしてくれることはできるか?」


「畑とな?ふふ…。良かろう、御身の望み叶えてやろう」


「頼むべ」




 この砂荒野を良い土に変えるだけでも、大変なんだ。


 この【青龍】には感謝しないとだな。


 【青龍】というか名前は無いのか?


 いつまでも【青龍】じゃあかわいそうだろう。




「貴女に名前は無いのか?」


「名は命であり銘となる。御身が付けておくれ」


「じゃあ貴女は蒼泉(そうせん)だ」


「蒼泉か…。承ったぞ。感謝する」




 そう言うと蒼泉は輝きだし、更に綺麗になった。


 これからよろしく頼むぞ。蒼泉。


誤字脱字等ございましたら誤字報告へお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ