第39話 初手〔加納三郎側〕
前回が短すぎたということでもう1話投稿します。
あ、三郎さんの視点でお送りします。
でわ、第39話をどぞ!
結論は、樹精霊の嬢ちゃんに言われたところによると、世界樹とリンクすることが一番良き方法なのだそうじゃ。
世界樹とは、龍脈の上で成長した最も年月を経た植物のことを言うらしく、精霊や森の民が世界樹の魔力の影響を受けておるそうじゃぜ。
それ故に、世界樹が消滅してしまうと多大な災厄を引き起こすようになるそうじゃ。
世界樹で守られておったはずの魔物除けの結界が失われ、外敵要因が侵入する。
森の民の力の原動力となっておる魔力の供給源の消失。
精霊とは水精霊、火精霊といったものから属性名もなき小精霊と呼ばれるものまで全てがこの世界樹を原点としとるらしい。
それに加えて人種の侵入…と様々な懸念がある。
これらが同時に起こり得るとすれば多大な被害が予想できよう。
わっしはこの災害を引き起こさぬように奮闘しておるのじゃぜ。
方法は二つ。
一つは迷宮の力を使い別の世界樹を生成し、影響を緩和させること。
もう一つは現存する世界樹を取り込み、その力をそのまま受け継ぎ災害を防ぎ続けること。
だそうじゃ。
一つ目は、二つの世界樹によりもう一方が消失しても自身があればそうそう災厄は起きぬじゃろうとの判断の末じゃ。
二つ目は、世界樹をそのまま取り込むことで世界のシステムの一部となる方法じゃ。
リスクで言うたら二つ目の方が圧倒的じゃぜ。
しかし、それが一番早く正確に防げるのじゃそうじゃ。
そこで冒頭に戻るがこれが最も良き案じゃった。
そこでわっしは行動に移る。
まずせねばならんことは、世界樹との融合じゃぜ。
これをやらねば話にならん。
じゃが、わっしのいる場所と世界樹のある場所はちと遠い。
わっしも龍脈を根源としておるためにここからは動けんのじゃぜ。
そこで応接室で嬢ちゃんにわっしから提案したのはどこでもええから世界樹の一部を持ってくこと、じゃぜ。
これはわっしの能力に関係する。
最初にわっしの能力で仲間たちを探した時に植物を操り見つけ出したが、これと似たようなことをするだけじゃ。
わっしの能力は『植物支配』。故に植物であればなんでも意のままに操れる。
それがたとえ世界のシステムである世界樹であろうともな。
天坊がわっしに付与したようにわっしにも『不老不死』は存在する。
世界のシステムを取り込んでも死にはしないじゃろうし、わっしじゃから可能な方法とでも言っておくとしよう。
「そういうことじゃ。よろしく頼んだぞ嬢ちゃん」
「分かりました。では後程…」
はてさてどうなることやら……。
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