第37話 蟲〔葛城信司側〕
遅くなって申し訳ありませんでしたああああああああ。
リアルが忙しくて……。今回は短いです。
すんません。不快になる描写が出てきます。覚悟して読んでください。
でわ、第37話をどぞ!
……。
う、ここは……?
重い瞼を上げるとここはどうやら牢屋の中のようだ。
両手首には黒い輪がついている。
手錠というよりかは腕輪のようなもので、左右の腕は自由に動かせる。
「あ、起きた?」
「!?」
「ああ驚かせてごめんね?」
い、いつからここにいたのだ……?
気配がしなかった。
それにこの者は人間ではないな。
見た通り腰から下は百足、腕は八つ、額に蜘蛛のような目が付いている。
正直に言って気持ち悪い。
しかし、こんなんでも妾を助けてくれたのだ。礼は言っておかねばならん。
「助けてくれたのはお主かな?感謝する」
「ああ、いいよ。それで早速なんだけど何であんなとこにいたの?」
妾はこの者の迷宮に挑戦し全滅したこと、力尽き落とし穴に運よく入りこんだこと、色々話した。
この者によれば落とし穴の中は魔素が濃いらしく、入るだけでも気絶してしまうという。
しかし、魔王の娘である妾には魔素による影響は受けず、逆に魔素を魔力に変換させて助かったと思われる。
等々……。
話したことは地上のことも含めてこれ以上無いというぐらい話した。助かりたいがために必死だったのだ。許してくれ同胞よ。
この者は父上でも敵うかどうかわからない。底が視えないのだ。
こんなものは初めてである。
「大体のことは分かった」
「そうか!!では――」
「だけど地上に返すわけにはいかないよ」
「な、なぜだ?お主の欲しがる情報はもう出し切ったのだ」
「でも君は僕を殺しに来たんだよね?ならその逆もありだよね?」
三日月のような口をして嗤う。
眼が徐々に黒く光る。
「ヒッ…!!そ、そんな……。な、何でもするから助けてくれ!!」
強く目をつむる。
全身が恐怖で震えているのが分かる。
鼓動が音を立てる。
「ほんとに?」
「え?」
「ほんとに何でもするのか?」
「ああ!だから助けてくれ!!」
「……いいだろう。助けてやる」
「!?」
「その代わり君には僕のことを外に漏らさないようにこの蟲を飲み込んでもらう。この蟲は僕のことを話せば体の中から食い破るように命令してある。飲め」
「ぅ……。わ、分かった」
手渡された黄色の体に紫の斑点をしたそれを覚悟して飲み込む。
変な感じだ……。吐きそうになるのを我慢する。
飲み込まねば妾はここで死ぬのだ。
これから妾はどうなるのだ……?
誤字脱字や矛盾点などが見つかりましたらどんどんお願いします。
評価とブクマ良ければお願いします。
評価数は作者の更新速度に直結します。




