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第30話 黄金酒

誰だよ。週一で投稿するっつったの……。

はい、すいません。自分ですね。

忙しくなり、投稿どころではありませんでした。

これからは週一で投稿できるよう頑張ります。

でわ、第30話をどぞ!

 少女を連れてから数ヶ月経ったある日、この島に侵入者が来た。


 願っていたことだが、来てほしくなかったという思いもある。


 侵入者は海賊らしい。


 北の浜辺に上陸して警戒しながら休憩しているといったところか。


 この情報は島にいる魔物の暗殺猿(アサシンモンキー)の視界を借りている。


 どうやってこの鬼畜な島に侵入できたかと言われると簡単なことだ。


 手出し無用と命令しておいた。


 この島の周りは(なぎ)と呼ばれる海域だ。


 一切の風が吹かない場所故にこの島に来るだけでも相当の人手と金が掛かり、帰還するにしても多大な被害となる。


 それをこいつらは実行したのだ。


 見た目からして冒険者とは思いづらい。


 それに冒険者ならここは【死の淵】だと言われてるらしいからな好き好んでくることもないだろう。



 それにしてもこいつらは何の目的でここに来たんだ?


 暗殺猿(アサシンモンキー)の聴覚は十キロ先に落ちた小銭の音も分かるという馬の聴覚の約五倍だ。


 あいつらが何を話しているか等聞き取れないはずがない。


 もう少し観察してみるか……。






 あれからしばらく経ち、海賊の目的が分かった。


 酒だ。


 あの斎藤さんが欲しがってるというあの酒だ。


 あの無限に湧き出るという……。


 その噂は世界中が知っておりごく一部でしか飲めない酒、つまり高級酒となっている。


 誰だ広めた奴は…。


 その噂を聞き付けたあるどこぞの貴族がこいつらに依頼をし、この島に連れてきたそうだ。


 あの海賊船の中で悠々自適に暮らしているらしい。


 酒は海賊たちに持ってくるように言われているらしい。


 さっきから一人の海賊が愚痴垂れているのでよくわかりやすい。



 お?行動開始か?


 五人一組が全部で十……十三か。


 結構いるな。


 中には只の傭兵みたいなのもいるな。


 大方金で雇われたのだろう。


 傭兵は足取りが重い。


 ここがどういう島か知っているのかもしれない。


 まあなんにせよ、あいつらが行動開始したということはこちらも排除をしに行く。


 酒を与えて慢心疲労の状態で帰らせなければならない。


 ここの存在を知らしめるためだ。



 くっくっくっく……。


 さあ愉しもうぜえ……。










 もう暇だらけは嫌なんだ。













■傭兵視点■




 俺たちは今ある島に上陸した。


 色々な噂がある最も来たくない島だ。


 何故この島に足を踏み入れたかというと、ある貴族が俺たちに向けて依頼を出したからだ。


 依頼というのはこの島のどこかにあるといわれる黄金酒の獲得だ。


 この依頼は冒険者ギルドではS級だったと記憶している。


 俺たちがS級だとでも思ったか?


 甘く見てA級の下ぐらいだ。


 こんな依頼さっさと断ろうとしたが、この依頼には莫大な金が支払われると聞いた。


 俺には借金がある。


 それも俺の一生では返しきれないくらいの。


 その借金を借りたやつらのボスがこの貴族ということだ。


 こんなとこで死にたくねえ。


 まだ俺には五歳になったばっかの娘がいるんだ。


 死ぬわけにはいかない。



 ああ、俺の説明はこんなとこでいいだろう。


 さっさと見つけてさっさと帰ろう。


 そう簡単にいかないことぐらい分かっているが…。




 俺と一緒に来たこの船は過去に何度も黄金酒を持ち帰っている大商人のものだ。


 黄金酒はある一部にしか出回らないと聞く。


 各地の王族や貴族に流しているのはこの商会だ。


 すごいことを考える者もいるものだ。


 で、ここまではいい。


 俺たち傭兵もこの船長もなかなかの修羅場はくぐっている。


 しかし、ここに貴族が乗るのだ。


 やめてほしい。


 危険性が高まるようなことは…。


 なんでもその酒を間近で見たいそうだ。


 貴族の爵位は準男爵といえど何かあってはこちらの責任だ。


 胃がキリキリしながら出発し、ここに着いた。




 着くとすぐに野営の準備をし、魔物の警戒をしておく。


 ここは【死の淵】何があるか分からない。


 警戒しておくには越したことはない。


 その日は何もなかったが出発したのは三日後の朝だった。


 なぜ今かと船長に尋ねると、魔物の気配が消えたからだそうだ。


 昨日はずっと気配があったのだろうか。


 俺には分からなかった。




 出発時には五人一組となり進む。


 船長から二つの魔道具を貰った。


 一つは酒の場所が分かるという魔道具。


 もう一つは魔物の位置を知らせる魔道具だ。


 これにより比較的安全に進めるということだ。


 俺たちは周りを警戒しながら一歩二歩と足を進める。


 魔物にはどうやら見つかっていないらしい。




 【死の淵】にしては大したことないと思ったその時だった。




 浜辺から森に入って十数分経った後だった。


 森の中に響く悲鳴。


 どこからか聞こえてくる。


 俺たちとは別の方向に行った者達だろう。


 阿鼻叫喚である。


 俺たちは恐慌状態に陥り、一目散に元の船の場所へと戻った。


 命あってこその傭兵だ。


 逃げても罰は当たらないだろう。



 逃げる。



 逃げる。



 逃げる。



 逃げる。



 途中躓きながらも浜辺へ到着する。





 俺は目を疑った。





 船が…。





 俺たちの乗ってきた船がないのだ。





 あの貴族が逃げたのかと思った。





 だがその予想は見事に裏切られることとなる。





 海から顔を出し口元には船の残骸と思われしき破片が零れ落ち、金色の瞳と獰猛な爪を持つその魔物は海の王者海蛇王(リヴァイアサン)だった。




 誰でもいい。


 助けてくれ…。



 俺の方へ口を開く。



 俺はそこで意識を失った。


誤字脱字や矛盾点などが見つかりましたらどんどんお願いします。

出来れば評価していただくとありがたいです。

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