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第25話 逃走

二連です。よろしくです。

PV5,000を超えました!ありがとうございます!!

でわ、第25話をどぞ!

 少女に連れられてムナってやつのいる神殿に来た。


 これもまた白いしでかい。


 荘厳な扉は開いている。


 神官が十人弱。修道女が二十人弱。見習いっぽいのが五人。この子のようにボロボロのフードをかぶった者が数人いる。


 この子と同じ異人だろうか。


 そして中央の女性をかたどった像の前には聖書片手に大神官と思わしき男性がいる。


 どうやらあの人がこの子の言うムナ様だろう。


 そしてあの後ろの像がアルテナ神ってところか。


 天は何者なんだ?


 この世界の神じゃないのか?


 天の世界に招待されたはずだけど……。


 そうこうしているうちにムナ様に駆け寄っていく。




『ムナ様!!』




 ムナ様と呼ばれたその男はこの子を見て苦虫を嚙み潰したような顔を見せた。




パシンッ!!!


『…え?』




 戸惑うこの子の頬を叩かれた。


 俺がいるからダメージはないが、精神的なダメージがあるだろうか。


 この子の話によればこいつは優しい神官像のはずだが…。




『な…なんで…?』


「貴様の所為で私はっ!!」


『何のこと…?』


「何のことだと!!貴様自分の行いが分からないのか!アルテナ様の儀式を邪魔しおってからに!!」


あれ(・・)のこと…?だってあれ(・・)は私が…。私を…』


「それでいいのだ!!」


『!?』


「貴様はそのために必要だったのだ!!それ以外に貴様を育てる意味などない!!異人のくせに!!」


『…!?』


 おい!!ここから離れるぞ!


『体が勝手に…!!?』


 俺が動かしている!!何もするな!!逃げるぞ!!


『…うん』


「追え!!裏切りはここにいるぞ!!」




 後ろから追手が来ている。


 さっきの騎士と似たような者達だ。






 何が起こってる…?


 儀式とは…?


 分からないことが多すぎる。


 ひとまず逃げよう。


 この子の負担もある。


 俺の所為か?


 俺がここに来なければ…。


 いや、考えるのも後悔するのも後だ。


 今は安全を確保しなければ!!


















 はあはあ…。


 はあはあ…。


 息切れなんかしてないけど…。


 できないけど……。


 どうやら撒いたみたいだ。


 何がどうなってる…?




『ごめん…』


 なんで君が謝る?俺が行こうなんて言わなければ…。


『いや、私も後で行こうとしてたから遅かれ早かれこうなっていた。ごめんなさい。巻き込んでしまって…』


 いやいやいやいや。それはいいとして儀式ってのはなんだ?


『アルテナ神の儀式…。ううっ!!』


 どうした!?思い出すのが嫌ならやらなくていい!!


『大丈夫、話せる。儀式っていうのはさっき言ってた結界を強めるための術式のことだと思う。それに私は参加してた。私自身の魔力総量は少ない。でも術式は続行された。』


 君を犠牲に…か?


『そうだったんだと思う。魔力を全て使い切って死ぬところを見たことがある。だから私は魔力が残っているうちに逃げ出した。何人かは撒いたけど追いつかれてしまった。そこであなたに会った。助けてもらったことは感謝してる。さっきもだけど…ありがとう』


 どういたしまして。すごいことに巻き込まれたものだな。


『ごめんなさい』


 そういうことじゃない。色々あったことは分かったけど…。


『これからどうしよう…』


 今まで寝泊りはどこで?


『あの神殿の中で…』


 そうか…。


『私には居場所がない。ここで殺されるくらいなら地上に落ちた方がまだ助かるかもしれないけど…』


 それだ!!


『?』


 その手があった!!


『どういうこと?』


 俺は地上では迷宮主なんだよ。


『迷宮主?』


 そう!地上の人たちの戦争をなくすように依頼されてな。ここの真下に俺の迷宮がある。そこに来ないか?少なくともここよりかは安全だし、ここの奴らが攻めてきても大丈夫なはずだ!


『そんなところが…。でも私は異人で…』


 関係ない!!それを言ったら俺はモンスターだ。竜もいればスライムもいる。その中に混ざっても誰も気にしない。


『お邪魔じゃ…』


 ないな。




『……』




 どうする?




『行きたい。私はまだ死にたくない』




 そうか!じゃあ行こう!!すぐに!!


『でもどうやって?ここから地上に行くにはあの塀を超えなきゃ…。それにここものすごく高いって聞いたことあるし…』


 簡単だ。この高さから俺が飛行能力を持ったモンスターを召喚し、それに乗って行けばいい。


『召喚…すごい』


 さあ!!早速始めるぞ!




 『召喚』!!来い!!






 ……。






 ………………。






 ………………………。






 あるぇ!?


 何で来ないの!!?


 かっこよく決めたのに恥ずかしすぎる!!




 と思った瞬間俺の視界は白い光に包まれた。










『呼んだか。主よ。何用だ?』

「グオオオオオオオオオオオオオオ!!」







 現れたのは白い(たてがみ)で、宇宙のように吸い込まれるような黒いがどこか輝く体表をし、黄色く龍特有の細長い楕円の瞳で、見られた者はもうこの世に存在しないと言わんばかりの眼光を持っているどこか王者のような立ち振る舞いの一体の龍だった。




 そう……。




 呼び出されたモンスターは俺の迷宮がある島の空を飛んでいた天星龍(スペースドラゴン)だった。


誤字脱字や矛盾点などが見つかりましたらどんどんお願いします。

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