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第17話 嫌いなもの

PV2000を超えました!ありがとうございます!

今回で振り返り編は終わりです。次回からはウォーターキメラ君による視点に変わります。

が、まだダンジョンは出ません。すいません。

今回は少し長いです。

でわ、第17話をどぞ!


 おでは農家の五人兄弟の上から三番目で次男だった。


 兄貴のように頭がいいわけでもねーし、姉貴のように機械に詳しいわけでねー。


 下の子はまだ勉強中っつーことで畑仕事より水くみとかをやってる。


 おでの家はそこまで裕福とは言い難い。


 だから天気の悪い日にゃビニールハウスの様子を見に行かなあかんワケで…。




 その日はゲリラ豪雨というやつだった。


 おでは雷が大嫌いだ。


 あ、あと注射も嫌いだ。


 あとは辛い物が嫌いだ。


 あの唐辛子とか…ありゃ人間様の食いもんじゃねえべ。


 はっ!!話したいことはこれじゃねえ。


 あの日は大雨でおでは父ちゃんに言われてビニールハウスの杭を地面にしっかりと打ち込むように言われてたんだ。


 納屋にあったトンカチを手に取り、ビニールハウスのある場所まで向かった。


 その時は雷も鳴っていた。


 二度目だがおでは雷が嫌いだ。


 早足で向かった。


 ウチのビニールハウスは全部で四つある。


 早く終わらさないとダメだ。


 既に一つは半壊してきている。


 まだ大丈夫そうなのから補強していく。


 最後の全壊一歩手前のビニールハウスに来た。


 おでは力だけはあるからこれはおでの仕事だ。


 杭の打ち込みは全部で十ある。


 もうすでに三つ終わってる状況だ。


 早く終わらさねば…。


 雷が怖い!!








 杭を打つためにトンカチを振るう。








 カンカンといい音を鳴らせ雨でも辺りに響く。








 その直後おでの隣にあった木に雷が落ちる。








 おでのこの位置は周りに木はあってもおでの真上に木はない。








 だから雷が落ちることはない。








 そう思っていた(・・・・・)








 トンカチを振り上げたおでは振り下ろす前に意識を失った。
























 目が覚めればそこは狭い空間。


 天井がおでの頭すれすれだった。


 誰かの話し声が聞こえる。


 周りを目で探しても誰もいない。


 聞こえる音量からして近くのはずだべ。


 だが誰もいない。


 ふと視線を足元に向ける。





 ……こ、小人………?



 小人を見て驚いたけどもっと重要視しなければならないものがあった。


 小人の手に持つものだ。


 注射器。


 おでは注射が一番嫌いだ。


 あれはおでに向けられている。


 おではさっきまで畑仕事?をしていた。


 なのにここにいるということは…。


 わからない。


 けど今はそんなことどうだっていい。


 注射はされたくない。


 そこで身動きが取れないことに気づく。


 おでの全身には何重にもまいた鎖がある。






 関係ねえ!!






 おでは鎖を引きちぎり腕をその注射器に向かって振り下ろす。


 そこには真っ赤な塗料が飛び散る。


 よくできた小人だ。


 少しグロい。


 が、これは夢だ。


 こうしていればいつかは覚めるはず。


 片っ端からそこらじゅうの小人を潰して回った。


 逃げるやつもいる。


 おでは鎖を振り回し、ミニチュアの建物を投げる。


 おでの前には誰もいなくなった。





 そこでふとある匂いに気づく。


 血の匂いだ。


 おでの家は農家でイノシシも普通に出る。


 退治と解体はお手の物だ。


 だからこそ気づく。


 この血は本物だ。血糊とかじゃない。


 じゃあおでが潰したのは本物の…。




「うわああああああああああああ!!」




 声が反響しそこらじゅうの物が壊れる。


 出した本人は恐慌状態にある。


 この声には走行中の二tトラックとぶつかった時レベルの衝撃がある。


 その中に動けるものが唯一いた。


 白髪の青年だ。




「《落ち着いて》《もう大丈夫だから》」


「うああああ……あああああ……」


「《大丈夫》だ」


「うああ…お…おでは……いったい…」


「《大丈夫》かい?落ち着いたかな?どうしたんだい。そんなに怯えて」


「おでは小人を殺してしまった」


「うーん…悪いけど君は巨人族だ。私達のこの大きさが普通の人の大きさなんだよ。《大丈夫》かい?巨人族が暴れるところなんて初めて見たからな…。どう対処すればいいか…」


「お、おでは巨人なのか!?なんでこんなことに…。おでは畑にいたはずだが…」


「畑!?君は今までどこにいたのか覚えてる?」


「おでは自分の家の畑のビニールハウスを補強してたらこんなとこに来たんだ」


「ビニールハウス…。巨人族と分からない…。君は転生者かな?自分の名前ははっきりしてるかい?」


「転生者?おではただの農家の息子だ。山滝次郎(やまたきじろう)だ」


「日本人…。あそこはほんとに転生、転移者が多い…。いいかい?君は前世で何らかの原因で亡くなり、この世界に転生した。ここは君のようなモノを生み出す施設だ。ここまでは《大丈夫》かな?」


「ああ…」


「そこで君は今巨人となっているが君が目を覚ました時拘束されてて暴れ、人を殺してしまったと。《大丈夫》かな?そこで行き場を失った君にある依頼がある。この世界より私の世界に来てくれないか?」


「依頼なのか?それは」


「依頼だよ。内容は生存者が集まってから話そう。ほかの者たちを見つけるのに長けた人物がいる。そのものに今から会いに行こう」


「む…分かった」




 こうしておではこの青年の依頼を受けることとなった。


 農家の次男がすごいことになったもんだべ。


 その後は皆にこうして話してるということだ。




「自己紹介は終わったかい?じゃあ私の世界に転移させるよ?準備は大丈夫かな?」


誤字脱字や矛盾点などが見つかりましたらどんどんお願いします。

それぞれのモンスターの過去持つ閑話とかも入れたいんですよね……(;´・ω・)

どこに入れようかな……?

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