個室トイレの怪談(フィクション)
夜勤の病棟は静まり返り、ナースステーションにはA看護師とB看護師、そして霊感の強いD看護師が座っていた。
時計の針は深夜二時を回り、廊下の蛍光灯は点いているのに、どこか薄暗く感じられる。
「……やっぱり夜勤って、妙に音が気にならない?」
A看護師が書類から顔を上げ、ぽつりと口にした。
「そうそう。廊下の向こうで、足音がするように聞こえるときあるよね。患者さんじゃないのに」
B看護師が小声で返す。
D看護師は苦笑いしながらも、どこか含みのある視線を廊下に向けた。
「そういうの、たいてい“いる”からね」
一瞬で空気が張りつめた。
AとBは慌てて冗談めかして笑うが、その笑みは引きつっていた。
その時、トイレの方から「カタン」と小さな音が響いた。
ナースステーションからは死角になっているが、夜中に使う患者はいないはずだ。
「……今の聞こえた?」
Aが声を潜める。
「ええ。誰か入ったのかな」
Bが立ち上がろうとした瞬間、個室のドアが“ギィ”と軋む音が、はっきりと聞こえてきた。
3人は顔を見合わせた。
「確認してこようか?」Aが言うと、Dは静かに首を振った。
「やめといたほうがいい」
だが放置するわけにもいかず、結局AとBが連れ立ってトイレへ向かった。
ドアを押し開けると、洗面台の鏡に彼ら自身の強張った顔が映り込む。
個室のドアは全て閉じられている。
Aが恐る恐る一つ目をノックし、「失礼します」と声をかけながらドアを押した。
――誰もいない。
二つ目、三つ目と開けても、同じ。
最後の個室の前に立ったとき、ふと、鍵の金具が微かに揺れた気がした。
息を飲み、AとBは同時にドアを押し開ける。
やはり、中は空だった。
水滴が一つ、ぽとりと床に落ちただけ。
2人がナースステーションへ戻ると、D看護師は待っていたように彼女たちを見た。
「……だから言ったでしょ。あの個室、昔から“呼ばれる”んだよ」
AとBは思わず言葉を失い、背筋に冷たい汗が流れた。
それ以上、誰も何も口にせず、ただ夜明けを待つように黙々と仕事を続けた。
Chat-GPTが続けて書いてくれたショートストーリーです。フィクションです




