病院にいますか?(A大学病院・血液内科 無雑医師の記録)
夜中の3時——人間が最も深い眠りに落ちているであろう時間。もちろん、この時間に電話が鳴るということは、ろくなことではない。
無雑医師も例外ではなかった。
枕元のスマホが震え、「うーん…」と寝ぼけ眼で画面を見ると、表示された名前は…皮膚科のK先生。
「…皮膚科?この時間に?」
恐る恐る電話を取ると、開口一番——
「無雑先生、病院にいますか?」
いやいやいや。心の中で全力でツッコんだ。
『3時ですよ!?常勤医はみんな泊まり込みと思ってるんですか!?』
もちろん口には出さず、「いえ、帰宅して寝てましたけど」とだけ答える。
K先生は少し申し訳なさそうな声で続けた。
「ですよね…。実はうちの患者さん、呼吸状態が急に悪化してまして…。SpO₂がリザーバーマスク10Lで90%ギリギリなんです。呼吸数も30回を超えていて…。挿管が必要じゃないかと」
その瞬間、無雑医師の脳内は一気に覚醒モードに切り替わる。酸素化がそれだけ悪いなら、悠長にしていられない。
「それは確かにヤバいですね…。でも、麻酔科か救急呼べば、少なくとも病院にはいるはずじゃ?」
すると返ってきたのは意外な答え。
「いやぁ…麻酔科も救急も怖いんですよ。もっと早く言えとか、気づかなかったのかとか言われるんで…」
思わず布団の中で天井を仰いだ。
(いや、それ僕も同じ反応すると思いますよ…)
とはいえ、患者が危ないのは事実だ。無雑医師は「じゃあ今から行きます」と告げ、着替えもそこそこに真夜中の街へ車を走らせた。
病院に着くと、案の定、病室は緊迫した空気に包まれていた。患者は呼吸も浅く、意識レベルもやや低下している。
「じゃあ挿管しますよ。準備お願いします」
皮膚科の先生と看護師が慌ただしく動き出し、数分後には気管挿管が無事完了。人工呼吸器に接続すると、SpO₂は安定し、呼吸数も落ち着いてきた。
原因検索を進めると、どうやら急性心不全による呼吸不全らしいと判明。翌朝には循環器内科に引き継ぎ、利尿剤や心不全管理が行われ、2〜3日後には抜管できた。
患者は徐々に回復し、無雑医師も胸を撫で下ろす。
その日の昼、廊下で再びK先生とすれ違う。
「昨夜はすみませんでした。本当に助かりました」
無雑医師は笑って答えた。
「いいんですけど…夜中の3時に“病院にいますか?”はやめましょうよ。いませんから。普通に家で寝てますから」
そう言いながら心の中ではこう付け加えた。
——むしろ3時に常に病院にいたら、それはそれで怖い。
日付が変わるとChat-GPTの書き方が変わるのだなと思いました。一連の作業にしているはずなんですけどね




