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第60話 なぜ?
「――ていう感じらしい」
今日も、同じところで作戦会議。昨日聞いたことを惜しみなく、葵音にも伝えた。
「…………康俊さんも、やっぱり同じ思いをしてたんだね」
「多分、心を閉ざしてから、どうでも良くなったんじゃないかな」
「なんで、今も同じ制度を続けてるんだろうね」
その意図が、分からない。多分、三明さんに聞いても分からない。
「俺にも分からん」
「私だったら、絶対無くすのに」
俺も無くすと思う。けど、康俊さんは制度を維持した…………。
「…………じゃあ、尚更、論理的にいかないといけないかもね」
論理的に反論するだけやと、あかん気がする。
「…………友人関係のリセットだけは、感情論でいい気がする。康俊さんの傷をえぐる訳じゃないけど、その方がいい気がする。それで、他の条件は論理的に反論して、それでもダメなら感情論でゴリ押す作戦でどう?」
「それでいいと思うけど、一応論理的に反論する術も考えといた方がいい気がする」
作戦会議は、18時まで続いた。何回もアイディアを出しては振り出しに戻りを繰り返した。結局決まったのは、邸宅についてだけだった。
「咲翔、明日も同じところでね」
「うん。絶対に、成功させてみせる」




