第5話 入学祝い
「おはよぉ…………」
次の日、咲翔は9時に起きていた。
「咲翔、今日は昼からなんか?」
「うん。11時くらいに家出る」
「じゃあ、今日の登校から使えるように渡しとこうか――」
「え?」
要るものは全部買ってるぞ?
「はい、新しいバックとおじいちゃんからの入学祝いや」
「え、ありがとう…………。けど、バックあんで?」
「せっかくなら、新品にせえ。心機一転も大事や」
そうかもしれんけど…………これ、高いやつじゃない?
「……ありがとう。古い方もまだまだ使えるし、古い方はプライベートで使うわ」
「物持ちええの(笑)おじいちゃんは、大学に行ってくるわ。戸締まりはしといてや」
「うん……」
朝食を食べ、自室に戻った咲翔は、荷物を新しいバックに移した後、入学祝いの封筒を開けた。
「10万!?」
やべ、声に出してもうた…………。誰も居らんよな…………?
咲翔は、自室のドアを開け、廊下を見渡した。
…………良かった。誰も居らんかった。
それにしても…………10万?母さんと父さんからの分もあるのか?
でも、おじいちゃんからって言ってたしな…………。
そもそも、母さんと父さんがそんな大金を渡すとは到底思えん…………。良くも悪くも倹約家やし。
じゃあ、おじいちゃん単独…………教授ってそんなに給料高いのか…………?




