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普通の大学教授の祖父だと思ってたのに  作者: 綿ダッコ
第1章〜幼馴染〜

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第4話 大丈夫かいな……

 やっぱり、付いてるよな…………。


 2人は、家まで少しのところを歩いていた。


 …………葵音の足に、カメムシがおる。

当の本人は気付いてなさそうやし、言うべきなのか?

いや、それでパニック起こされてもな…………。


「…………さっきから、どうしたの?私の方ばっかり見て」


「…………いや、何もない」


 うわ~、言いづれえ〜。知らぬが仏と言いたいところやけど、家に帰ったら確実に靴脱ぐしな…………。


「靴紐解けたの?」


 咲翔は、その場で屈み込んだ。


「うん。やから、先行っといて」


「全然、待っとくよ?」


 葵音は、体ごと咲翔の方に向いた。


 いや、そうじゃないんやって…………!!


「…………いや、本当にいいから」


「そんなこと言ってないで、早く結んだら?」


 一か八か、立つ瞬間にパッと払えたら…………。


「…………よし、結べた」


「早かったね――」


 咲翔は、予定通り足のカメムシを払えたが――


――ピタッ


 カメムシは予想に反して、葵音の腕に飛んでいった。


「キャー!?!?払って、払って!!」


「なんで、こうなるかな…………」


 カメムシを払ったあと、葵音は自分の顔に腕を近づけた。


「…………良かった。臭くない」


「予測不能すぎる…………」


「なんで、言ってくれなかったのよ」


 葵音は、顔を膨らませた。


「言ったら、パニック起こしとったやろ。さっきみたいに」


「そうだけど…………」


「じゃあ、一件落着ということで」


「…………うん」


 その後、家に着いた咲翔は洗面所で手を洗い、リビングに居た。


「あれ、おじいちゃんは?」


「大学に行ったよ」


「最近、忙しそうやな」


「研究があるみたい。授業も結構な数あるみたいだし」


「ふーん」


 母と少し話した後、咲翔は自室の扉を開けた。


 予習しとくか。気が抜けたら、勉強しなくなる…………。


 その後、夜ご飯まで予習を続け、寝る準備が終わっていた。


「ただいま〜」


 スーツを着こなした初老にも見えなくもない、おじいさんが靴を脱いでいた。


「おかえり、おじいちゃん。スーツなんて珍しい…………。母さんは先寝て、父さんは風呂入ってる」


「……そうか、すまんな。最近遅くて」


「研究か何かがあるんやろ?遅いのは良いとして、おじいちゃんの体の方が心配やわ」


「まだまだ元気じゃわ(笑)」


「いや、もうすぐ70やんか…………」


 逆に、なんでそんな元気なん?


「まぁ、体には気を使ってるから大丈夫や。出張も増えていくけどな」


「遺跡?」


「遺跡もあるが…………講演もあるな」


「無理しやんといてや?」


「分かっとるわ(笑)」


 本当に大丈夫かいな…………。

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