第50話 いつもの
「うーん…………今何時や?」
もう夜か…………。というか、朝から寝てたからめっちゃ寝たんちゃうん?
「…………って、うわ!?」
「咲翔、うるさい…………」
なんで、葵音が隣におんの!?いつの間に、来てたんや。しかも、腕枕してるから動けんし…………。
…………昨日は悪いことしたな。わざわざ、来てくれたのに追い返して…………。
「咲翔ぉ〜…………」
起きてんの?それとも、寝言?
「葵音…………?」
「…………構ってよぉ~」
え、本当に寝てるんよな…………?どっちとも、取れるけど…………。
「…………頭、なでなでして~」
「…………」
「うへへ…………」
いつもの葵音や…………。最近、見てなかった、楽しそうな葵音。
というか、布団被ってないやん。風邪引くで…………。
…………よし。
「…………起きられたのですね、咲翔様」
「…………はい。けど、葵音が寝てるのでもう少し、部屋にいときます」
「承知致しました」
…………かわいい。
◇ ◇ ◇ ◇
「…………あれ、いつの間に寝ちゃってたの」
「…………おはよ、葵音」
近い。けど、イヤじゃない。
「…………咲翔」
「その、昨日は…………ごめん。わざわざ来てくれたのに、追い返して」
「ううん、咲翔も限界だったんだよね?私のことも守ろうとして」
「…………」
次の言葉が、出てこない。出せるはずなのに。
「…………咲翔、お願い。1人で抱え込まないで。私にも協力させて」
その一言で、頭が働いた。
「…………うん」




