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普通の大学教授の祖父だと思ってたのに  作者: 綿ダッコ
第4章〜崩壊〜

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第42話 大問題

 「……じゃあ、また明日、学校でね」


「……うん、また明日」


 葵音が、朝の高級車に乗り込む。正直、俺も乗せて帰って欲しい。ここで暮らしていける自信がない。


「では咲翔様、行きましょうか」


「は、はい…………」


 三明さんが、後ろに立っている。どうやら、母さんや父さんの担当では無さそうだ。

…………もし、本格的に住むことになったら知らんが。


「咲翔様にとって、葵音様はどのような関係なのですか?」


 急だった。けど、自身を持って答えられる。


「幼馴染です」


 それ以上は言えなかった。脳が、言うことを拒否する。大事な存在とは思っていても言えない。


「そうですか…………ご無礼なことを聞いてしまい、申し訳ありません」


「いえ、大丈夫です…………」


 謝られると困る。泰斗ならそんなことで謝らない。

…………もちろん、いい意味で。


「お風呂の時間はいかがいたしましょう?夕食前か、後か。ご用意いたします」


「…………夕食前で」


「承知致しました」


 年上の人に、間接的であっても命令をするのは、イヤや。慣れないどころか、無礼と思ってるせいで、罪悪感がすごくこみ上げてくる。


 部屋に戻った。部屋に案内される時に預けたカバンが、ピカピカになっていた。


「あの、これって…………」


 三明さんがまだ、部屋の中にいた。この機会を逃したくないと思って、聞いてみた。


「荷物は、すべて磨いております」


「え、でもこれって布ですよね…………」


「布でも、大丈夫でございます」


 そこらのクリーニング屋さんよりすごい技術やぞ…………。


「それと、明日着ていかれる制服についても、シワのないようにしております」


「え、全部ですか…………?」


 秋とはいえ、ほぼ冬だ。制服は全部持ってきている。


「はい、全てでございます」


「今も洗濯しているんですか…………?」


「アイロン掛けなどの全ての工程が終了しております。着替える際にお申し付けくださいませ」


 この短時間で、全部したの!?


「それと、明日からの送迎についてなのですが…………」


「送迎って、朝の車でですか?」


「はい、その通りでございます」


「じゃあ……いいです」


「……かしこまりました」


 あの車で学校の前までは最悪や。葵音以外は知らんのに、行けるわけ無いやろ。大問題どころの話じゃない…………。

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