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普通の大学教授の祖父だと思ってたのに  作者: 綿ダッコ
第4章〜崩壊〜

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第41話 食事

 曲がり角で、自分の部屋が見えなくなる。少し、体から力が抜ける。


「…………えらいことになったな」


「うん…………まさか、あんなに使用人の人が居るなんてね。しかも、向こうの方にも居てるし…………」


「とりあえず、片っ端から散策しよう」


「うん」


 とは言っても、端がどこか分からない。必死に間取り図を思い出す。

けど、廊下の装飾に気を取られて、しっかりと思い出せない。


「あれ、ここ来たような…………」


「ホンマや」


 何周も同じところを回った。1時間ぐらい経って、ようやく全てを回りきった…………気がする。

その足で、さっきの部屋へ戻る。

さっきの人とは違うが、使用人の男性、女性が扉の横に立っていた。


「「おかえりなさいませ」」


 精錬されたお辞儀。全員、同じすぎて逆に怖い。

扉を開けてもらった。少し重いと思っていた扉を、軽々と開ける。


「ありがとうございます…………」


「「滅相もございません」」


 返事も同じだった。気持ちが込もっているか…………分からない。別に、込めてほしい訳じゃない。けど、分からないのが怖い。


 扉が閉まる。閉まる音が部屋中に響く。


「「…………」」


 もはや、何を言えばいいか分からない。葵音となのに。


「咲翔様、葵音様、お食事でございます」


 三明さんが、呼びに来た。三明さんは少し気持ちが出てる気がする。けど、世間一般の人より読み取れない。

三明さんについて行った。その間、俺たちは喋らなかった。いや、喋れなかったの方が正しいのかもしれない。


「どうぞ、こちらに」


 椅子を引かれる。高級レストランでしかされない対応。

目の前には、母さんと父さんが居る。横には葵音。

そのもう一つ上座側に、席がある。

俺と葵音は、お誕生日席と言っている席だ。

きっと、おじいちゃんとかお偉いさんの席だろう。


「「「「…………いただきます」」」」


 机の上には、見たことも無い豪華な食事がゴロゴロあった。たまには、こんな食事も良いだろう。

けど、毎日はしんどい。量が食べれないとかじゃない。

慣れない気がする。


「「「「…………」」」」


 会話が無い。どういう、ネタを出せば良いのか、分からない。多分、この場いる全員がそうなのだろう。


――いつもの親子なはずなのに


――小さい時から一緒に居た幼馴染なはずなのに

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