第2話 入学式
「新入生、起立」
城洛高校では、入学式が始まっていた。
「校長、式辞」
「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんご存知かと思いますが、高校は義務教育ではありません。しかし、色々な人がいるかもしれませんが、ここでは皆さん平等に学生です。勉強はもちろん、部活などしたいことも全力で取り組んでください――」
勉強…………あそこに入るために頑張らんとな。
その後、入学式が終わり、休み時間に入っていた。
「長かったな」
「確かに。色んな先生が話してたもんな」
「そういえばさ、話の話題ってほとんど進路のことがやったやん?咲翔って、将来の夢とかって決まってんの?」
「うーん…………将来の夢は決まってないけど、城洛大学には行きたいかなって思ってる」
「え、あの城洛大学!?」
「うん」
「あそこって一番高いところで偏差値65以上無かったっけ?」
「たしか、史学科で67ぐらいやった気がする」
「どこに行きたいん?」
「史学科かな。おじいちゃんの影響をもろに受けてる」
「咲翔のおじいちゃんって、歴史好きなん?」
「好きやし、城洛大学で教授やってる」
「ガチで!?」
「うん。まぁ、勉強は本気でやらな、ガチでやばい」
「うわぁ、すげぇや…………」
「そういう、泰斗は?」
「俺は、体育教師になりたいなって思ってる」
「体育教師かぁ――」
「咲翔〜!!」
すると、教室の後ろの扉の方からよく聞き慣れた声が聞こえてきた。
「葵音…………。ちょっとだけ、ごめん」
「はいはーい」
「葵音、どうしたん?」
「今日、一緒に帰ってくれない?」
「全然ええよ。…………新クラスどうやった?」
「…………意外と大丈夫だったけど、やっぱり素を出せる咲翔といる方が、気楽かな」
「まぁその感じやったら、徐々に慣れていくやろ」
「じゃあ、また下駄箱で」
「おう」
良かった…………。あの感じやったら、大丈夫そうやな。




