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普通の大学教授の祖父だと思ってたのに  作者: 綿ダッコ
第1章〜幼馴染〜

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第1話 始まりの不安

 一番乗りか…………。


 学校に到着した2人は、それぞれのクラスに移動していた。


 まぁ、あんな早い電車乗ったら一番乗りも無理は無いか…………。


「咲翔〜、桜綺麗なところ見つけたから、写真撮りに行こ〜」


「いつの間に見つけてたん?」


「私の教室から見えた」


 咲翔は窓際に歩いていった。


「3組からは全然見えんな」


「1組だけなのかな?」


「そうかもしれんな」


「とにかく、早く行こうよぉ〜」


「はいはい。そんな急がんでも間に合うって」


 桜の木の下に移動した2人は写真を撮り終え、廊下を歩いていた。

廊下では、いくつかのグループが写真を撮っていた。


「…………私、友達できるか不安なの。咲翔はこうやって、話してくれるし登下校してくれるけど、ここまでとは言わないけど他の人も同じように接してくれるのかなって…………」


 さっきまでの笑顔がウソのように、葵音の声がトーンを下がり、暗い表情になっていた。


「そんな心配せんでも、葵音やったらできるって。最悪、俺が居るねんから」


「…………ありがとう。私、頑張る!!」


 葵音の声のトーンと表情が元に戻っていた。


 …………葵音は心配症すぎやな。

俺は、そんなこと考えたことすら無かった。

…………でも、そこが葵音の良いところでもある気がする。



――中学校入学前


「咲翔、中学校で新しい友達作れるかな…………」


「大丈夫やって。心配しすぎ」


「だって…………隣の地区の人も来るんだよ?友達には私立に行ったりしてる人もいるし…………」


「葵音は優しいんやから、大丈夫やって」


「…………本当に?」


「本当。そうじゃなかったら、俺がどうにかしたる」


「…………ありがと」



 それで、部活とかで仲良い人が増えてたしな。高校でも大丈夫やろ。


 その後、2人はそれぞれの教室に戻った。


 とは言っても…………やっぱり、最初は緊張するな…………。

話しかけれそうな人居るかな…………?


 すると、咲翔の前の席に1人の男子生徒が座った。そして後ろを振り向いた。


「よろしく!!俺は、大井泰斗(おおい はすと)平坂中学(ひらさかちゅうがく)出身」


「よろしく!!俺は、郭地中学(がくちちゅうがく)の杏堂咲翔。平中(平坂中学)って、近くやんな?」


「そうそう。確か、町は跨ぐけど隣やったはず」


「部活の試合で何回か行ったことあるで!!」


「そうなんや!!俺は郭中(郭地中学)行ったこと無いわ」


「よろしく!!」


「よろしくな!!」


 騒がしい教室に、放送装置から声が聞こえてきた。


「新入生の皆さんは、第ニ体育館に集まってください」


「一緒に行こうぜ!!」


「おっけー」


 葵音…………大丈夫か?

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