第27話 変化
次の日、学校を休んだ。
学長と判明してから2日後、いつもの集合場所に来た。1カ月以上、休んだ気分。どうすれば良いか分からなくなる。
「咲翔お兄ちゃん〜!!」
「咲翔、おはよ。昨日はどうしたの?」
「…………新口、おはよ」
「……奈緒音を小学校に送らないといけないんだけど、いい?」
「……ええよ」
3人は歩き出した。葵音と奈緒音は、手を繋いでいた。
「咲翔のクラスはさ、文化祭準備どこまで進んだの?」
「……俺らは、接客方法を練習するぐらいかな」
「そうなんだ。私たちはまだ内装も終わってないよ…………」
「奈緒音、お姉ちゃんと咲翔お兄ちゃんのクラスにしか行かないんだ!!」
「他も回ったら?」
葵音は、いつものように微笑んだ。
「……飽きるぞ?」
咲翔も笑った。だが、どこか違っていた。
3人は、小学校に着いた。奈緒音は、元気よく門をくぐった。
「お姉ちゃん、咲翔お兄ちゃんも行ってらっしゃ~い!!」
「気を付けるんだよ〜」
「……行ってらっしゃい」
「…………咲翔、さっきから大丈夫?」
「え?あっ、うん」
「ならいいけど…………」
2人は、駅に向かって歩き出した。登校中、2人が言葉を交わすことは無かった。
「おはよー。咲翔、昨日どうしたん?」
「おはよ、大井。ちょっと、用事が入ってさ」
「あれ、咲翔って名字呼びやったっけ?俺のこと、泰斗って呼んでたやろ?」
「…………細かいことはええやんか」
「ま、まぁ…………そうやけど」
1限が始まるまで、机に突っ伏していた。
…………気付かれた。
その後の授業は、理解できた。だが、今までよりつまらなく感じた。
はぁ…………ちゃっちゃと帰ろ。
最後の授業が終わってから、すぐにカバンを持った。
「あれ、咲翔は?」
「俺は知らんで。泰斗も知らんの?さっきまで、おったけど…………」
「俺も分からん」
咲翔は、下駄箱から靴を取り出し、歩きながら、かかとの部分を整えていた。
「咲翔?」




