第20話 おはよう
上から、巨大なぬいぐるみが落ちてくる…………!?やばい、避けやんと!!
「――咲翔、起きて」
「うーん…………って、ぬいぐるみは!?」
「何言ってんの…………。そろそろ、朝ごはんだよ?」
「あっ、夢か…………。って、うわ!?」
咲翔は、驚いて体を起こした。その拍子に葵音が上から落ちた。だが、すぐに頭と体を支え、優しく受け止めた。
「ごめん。びっくりして…………」
「なにこれ、めちゃくちゃ楽しい!!」
「え?」
「もう一回やって!!」
「いやいや、危ないから…………」
「え〜、ケチ」
その後、部屋を出た2人は1階へ降りていった。
「「おはよう。2人とも」」
「おはよー」「おはようございます」
リビングの机には、同じお皿にトースト2枚と目玉焼きが乗っていた。別皿にはジャムが入っているヨーグルトが入っていた。
「今日は珍しく、豪華だね」
「張り切りすぎちゃった(笑)。奈緒音を起こしてきてくれない?」
「分かった。咲翔もついて来てよ。咲翔だったら起きると思うから」
2人はもう1回、2階へ上がった。
奈緒音の部屋の前に来たとき、布団が動く音がした。
「起きてんのかな?」
「どうだろう。寝返り打っただけかも」
「奈緒音、朝ごはんやで」
咲翔は、奈緒音の体を揺すった。
「ばぁ!!」
「「うわ!?」」
「へへ、驚いた?」
「びっくりした…………」
「もう、奈緒音驚かさないでよ」
「あっ、いい匂いする~」
奈緒音は、走りながら1階へ降りていった。
「本当に奈緒音は…………」
「奈緒音らしいやん(笑)」
2人は奈緒音の後を追うように、1階へ降りていった。
1階に降りると、家昌が地元紙の『郭地新聞』を読んでいた。
「今日、郭地神社でお祭りがあるらしいぞ」
「今日だったんだ」
「今日って言ってましたね」
「奈緒音、お姉ちゃんと咲翔お兄ちゃんと一緒に行きたい!!」
「…………良い?咲翔」
「全然ええよ」
「やったー!!」
「私たちは仕事でいけないから、3人で行ってきてくれる?」
「はーい」「うん」「分かりました」
その後、朝食を食べ終えた3人は、葵音の部屋で勉強していた。
「咲翔お兄ちゃん、ここ教えて〜」
「ここは――」
「…………お姉ちゃん、さっきから机揺らさないで」
「ご、ごめん。無意識にしてた…………」




