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普通の大学教授の祖父だと思ってたのに  作者: 綿ダッコ
第2章〜楽しいひととき〜

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第18話 幼い頃から

 2人はシャワーを浴び、夕方になるまで勉強していた。


 泊まるの何年ぶりや?高学年のときはしてなかったはずやから…………。

ん?誰か帰ってきたんか?


「ただいま、お姉ちゃん。あっ、咲翔お兄ちゃんだー!!」


 葵音の妹である奈緒音(なおね)は、咲翔に飛びかかった。


「おっと。奈緒音、久しぶりやな」


「今日ね、学校で『暗算早いね』って褒められたの!!」


「すごいやん。今って、小学3年生やったっけ?」


「うん。小学3年生」


 最後に会ったんは、年長さんの時ぐらいか。人懐っこいのは、今も昔も変わらんな。


「奈緒音、暗算習ってるの?前まで棒グラフしてるって言ってなかったっけ?」


「そうだけど、予習してたんだ」


「いつからそんなに勉強するようになったの?」


「だって、咲翔お兄ちゃんが勉強頑張ってるって、言ってたから」


 え、誰かに話したっけ…………?


「え、おばさんから聞いたん?」


「ううん、お姉ちゃんが咲翔お兄ちゃんの話ばっかりするから」


「え?」「え……」


 咲翔と葵音の時間が止まった気がした。


「そうなん?」


「うん。お姉ちゃん、毎日言ってるよ」


 咲翔は、葵音の方を見た。

葵音の表情は自然であった。だが、体が小刻みに震えていた。


「咲翔お兄ちゃん、勉強終わったの?」


「うん。一通り終わってんで」


「じゃあ、遊んで!!」


「手は洗ったの?」


「洗ってる〜」


 奈緒音は、葵音の部屋を飛び出して自分の部屋に入っていった。


「奈緒音、全然変わってないな」


「咲翔の前では変わってないね。私たちの前とは大違い」


「そうなんや(笑)」


 その後、3人は色々なことをして遊んでいた。


 …………懐かしい。奈緒音が「さくとお兄ちゃん」って言い始めた頃を思い出す。


「「ただいま〜」」


 1階で玄関が開く音がした。


「あっ、お母さんとお父さんだ〜」


「こら、片付けてから――」


「後で片付ける〜」


 奈緒音は、勢いよく部屋を飛び出していった。


「はぁ、もう。奈緒音、テンション上がりすぎ」


「奈緒音らしいけどな(笑)」


 1階で会話が聞こえてきたと思ったら、ドタドタとさっきよりも勢いよく階段を駆け上がってくる音がした。


「咲翔お兄ちゃん、今日お泊りするの!?」


「……うん」


「やったー!!お泊りだー!!」


 奈緒音は、床に響かねないほど、ピョンピョン飛び跳ねていた。


 葵音より喜んでるやん…………。

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