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普通の大学教授の祖父だと思ってたのに  作者: 綿ダッコ
第2章〜楽しいひととき〜

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第15話 眠い……

 「ここ教えて」


 昼頃まで勉強していた。教え合いながら。


「ここは――」


 朝、学校で勉強した時と同じだった。

だが、教室とは違う。2人とも体から余計な力が抜けていた。


「そういうことか!!」


「そうそう。で、この説明に戻ると――」


 咲翔は、テキストの左ページに指を伸ばした。

するとその時、葵音が動いたことに気が付いた。


「葵音、どうした?」


「い……いや、何もない」


「さっきの公式使うと――」


「はうっ……」


「……?さっきから、大丈夫か?」


「う、うん。大丈夫」


 葵音は、少し後ろに動いた。


「――てことになる」


「……ありがと。咲翔も――」


――ガチャ


「いらっしゃい、咲翔くん」


「あっ、おばさん、お邪魔してます」


「2人とも勉強しててエラいわね。はい、これ昼ご飯」


 葵音の母である那津(なつ)は、大盛りに盛った炒飯を2つ両手に持ってやってきた。


「…………お母さん、量多くない?しかも、両手持ちだし」


「そうかしら?普通に盛ったけど…………」


「いや、明らかに多いって…………」


「まぁ、いいじゃない。最悪、残してくれていいし」


「私はいいけど、咲翔は…………」


「ちょうどお腹空いてたんで、大丈夫だと思います」


「良かった良かった。じゃあ、頑張るのよ〜」


 那津は、少しステップを踏みながら部屋を出ていった。


「はぁ…………お母さん、張り切りすぎ…………」


「ま……まぁ、昔からそういうもんじゃない?おばさんは」


「そうだけどさ…………」


「とりあえず、食べようぜ?」


「うん…………」


「「いただきます」」


 炒飯を食べ切って、少し休憩した後、勉強を再開した。


「お腹いっぱい」


「やな」


「眠たくなってきた…………」


「あんだけ食べたらな」


「でも、あとこれだけ」


「無理はしなや?」


 …………正直、俺も眠い。けど、中途半端やしな。


――ガクッ


「……咲翔?」


「ああ、ごめん。ちょっと考えごとしてた」


――ガクッ


「危ない!!」


 咲翔は、横に倒れかけた。その際、机の角にぶつかりそうになっていた。

が、校外学習の時のように動きに迷いはなく、葵音が手を伸ばしていた。


「もう、無理しないでよ…………。寝たら?」


「……そうする」


「ほら、寝て」


「…………葵音、そのジェスチャーって何?」


「何って…………枕無いと寝れないでしょ?」


「そうやけど…………膝?」


「うん」


「いやいや、座布団でいいって」


「座布団、薄いじゃん。それに、私も寝たいし」


「いやいや――」


 膝枕?何が何でもそれは無理やって。申し訳ないのもあるけど、小学生じゃないねんから…………。


「……じゃあ、私も寝っ転がるから」


「そういうことじゃなくてさ…………」


「抱き枕があった方が私も寝れるの」


「いや、俺抱き枕にされんの!?」


「いいからいいから」


「…………分かった」


 …………何この状況。いや、変に意識してないけどさ…………。やっぱりおかしいって。いくらなんでも、おばさんが見たらどう思うよ?…………ひんやりしてる。

…………家の枕より落ち着くかも。

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