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普通の大学教授の祖父だと思ってたのに  作者: 綿ダッコ
第2章〜楽しいひととき〜

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第10話 勉強

 「……おはよ、咲翔」


 咲翔、無理してないよね…………。


「おはよ、葵音」


 良かった…………。咲翔、無理はしてなさそう。


「咲翔、今回は何点目標なの?」


「全教科90後半が目標かな。中間は、ちょこちょこ90乗ってなかったし。葵音は?」


「私は、全教科90点台に乗れるように頑張る」


「そういえば、何の教科が分からんの?」


「数学。昔から数学だけは苦手じゃん?」


「そういえば、そうやったな」


「集合がよく分からないから教えてほしい」


「集合。確かに、あれはややこしいな」


 咲翔の教え方上手いから、90後半乗っちゃったりして。


「ここは――」


 2人は、始業20分前まで勉強していた。


「咲翔、おはよ」


「おはよう。今日は早いな」


「いつもは遅いみたいに言わんといてや(笑)」


「いや、いつもギリギリやん(笑)」


「勉強してんの?」


「うん」


 咲翔の友達かな…………。


「うへぇ、俺にはさっぱり分からんわ。そういえば、咲翔って昨日何時間勉強した?」


「昨日は、5時間ぐらいかな」


「え!?何時からして?」


「19時から」


「俺なんか、その時間ゲームしてたで」


「明日からやで(笑)」


「それで危機感あったら、中間の時から成長しとるわ(笑)いつもはどれくらいなん?」


「いつもは…………最低4時間ぐらいかな」


 咲翔、なんでこっち向くの…………?


「ヤバ!?それで、ゲームも強いってどういうこと!?」


「まぁ、ゲームは今までの蓄積よ」


「……無理はしないでよ?」


 …………息、当たってるって、葵音。


「……分かってるって。約束したやんか」


「…………校外学習の時から思ってたけど、もしかしてお二人さんって付き合ってる?」


「「は?」」


 教室に聞こえない声ではあったが、同時に周りを見渡しながら、目を見開いていた。


――カラン


「いやいや、ただの幼馴染やで」


「そうそう」


 咲翔が慌てて修正し、葵音は髪を乱しながら頷いた。


「…………ふーん」


 不思議そうに前の席に座った。


「じゃ……じゃあ、私そろそろ教室に戻る……!!」


「お、おう…………」


 床のシャーペンと、ノート、教科書を持って教室を出た。


 咲翔と付き合ってるわけないじゃん…………。

ただの幼馴染だし、それ以上もそれ以下もない。

今も幼馴染として、助けてもらってるだけだし…………。



「…………俺、何かマズイこと言った?」


 急にソワソワするやん…………。


「ま、まぁ…………急に言われたらびっくりするやろ。というか、俺はした」


「周りに聞こえてたらめちゃくちゃ申し訳ない…………」


「いや、それはなさそうやけど…………伝えとこか?」


「うん、お願い…………」


――キンコーンカーンコーン


 付き合ってる…………そんな風に見えた?

幼馴染ってことは泰斗も知ってるだろうに…………。


 担任にバレないように頬杖を付きながら、担任の話し声を右から左へと流していた。


 校外学習の時からってことは、倒れかけた時のやつか?

確かに、顔の距離は近かったけども…………。

距離が近い…………そういえば、さっきも近かったような?

…………あっつ。これホンマにエアコン効いてる?

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