表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神薙 ~日本神話×ロボット。怪獣を救う神機の物語~  作者: さく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
51/52

17話 ライバルとの因縁 17-1

真・神機と武尊で二号機に組み付く。

そして、バーニアを吹かし基地から離れる。

茜とレイもバギーに乗りそれに続く。


二号機怪獣が背中から幾つもの根を出し鞭攻撃。

「ぐっ…!」

演習場の中心まで誘い込めた。


真・神機と武尊は距離を取る。

真・神機は剣を抜き、武尊はライフルを構える。

二号機怪獣の背中には幾つもの根が蠢いている。


真・神機が前に出る。

剣を振り上げ斬りかかる。


金属がぶつかる。

乾いた音が響く。

「流石に硬い!」


二号機の鞭攻撃。

真・神機は飛び退き避ける。


その軌道を読んでいたかのように、武尊のライフルが火を吹く。

その脇を弾がすり抜ける。

鞭の根が弾け飛ぶ。


「豪さん!」

凪が武尊に目を向ける。


「援護は任せろ!」

豪も叫んだ。




茜とレイはバギーで後を追っていた。

真・神機と武尊が二号機怪獣と戦っている。


双眼鏡で戦況を見極める。

その時、通信が入る。

相手は軍服の男。


「皆さん、聞こえますね?」

軍服の男が勤めて冷静に伝える。


「はい!」

茜が応答する。


「落ち着いて聞いてください。」

軍服の男がモニターを見る。

一息つく。


「怪獣の正体は凛君です。」

茜は目を見開く。

「凛…?」

茜は無線のマイクを落とす。


そして、二号機怪獣を見る。

「何で…。何で凛が…?」


「凛ってお前の…二号機のライバルだった?」

レイが聞く。

茜は黙って俯く。


「うん…。」

茜はゆっくりと目を閉じた。

あの日のことを思い出す。




凛は同期生だった。

同期の中で女は私たち二人だけだった。


「お互い頑張ろうね!」

笑顔が素敵な女の子だった。


二号機の選考発表。

私が選ばれた。

喜んでくれると思ってた。


私が少し早くパイロットになっただけだって…。


でも、凛は何も言わずに背を向けた。

凛は自衛隊を去った…。


(どうして…?)

レイは茜を無言で見つめる。


そして、バギーを動かす。

茜はよろめき、自分に戻ってくる。

レイを見る。


「行くぞ。」

バギーは二号機怪獣へ向かっていた。




豪は無線を聞いて驚く。

二号機怪獣を見る。

怪獣から引き剥がしたときは気づかなかった。


(あれが凛だったとは…。)

コクピットに衝撃が走る。

「ぐっ…!」


(考え事で隙を突かれた…!)

武尊が倒れ込む。


「豪さん!」

凪は真・神機を前に出す。

そして、盾を構えて鞭とバルカンを防ぐ。


「大丈夫ですか!?」

凪が豪に叫ぶ。


「ああ…。」

武尊を立ち上がらせる。

「悪い。考え事をした…。」


(凛…。)

「待ってろ!

今、助けてやる!」

豪は二号機怪獣を見据えた。




「邪魔をしないで!」

凛は真・神機と武尊を見て叫ぶ。


バルカンのスイッチを押す。

そして、複数の根を打ちつける。


「私は…!今度こそ、あの娘に勝つの!」

凛の頭に記憶が過る。


茜が二号機に選ばれた。

皆が茜を祝福している。


茜が笑顔で凛に抱きつく。

「先に待ってるよ!」


(私も……一緒に行きたかった。)


凛が茜を押し返す。

凛は茜に背を向けた。


「二号機は私のもの!」

操縦桿を握る手に力が入る。


「茜に勝つ!だから…!」

凛は前のめりにペダルを踏む。

「ジャマをするなああああ!」




(凛…。俺は知ってる。

お前の気持ち…!)

武尊は根の鞭を避けつつ、根を撃ち落とす。


(お前たち二人は、女だからと馬鹿にされないよう、二人で高め合った。)

真・神機が斬りかかる。

それを牽制する。


(ライバルだった。

でも…、茜だけが選ばれた。

置いていかれた気がしたんだろう?)


「でも…!」

突如、銃を捨て突進する武尊。

腰を低くして、二号機怪獣の腰に取り付く。


「うおおおおお!」

そして、二号機怪獣を倒した。




「豪さん!何を!」

凪は豪の突然の行動に驚く。


武尊は二号機怪獣を押し倒し、コクピット周辺の根を剥がしていく。

意図は分からない。


「何か考えがあるんだな…?

豪さん…!」

二号機怪獣が根の鞭で武尊を引き剥がそうと攻撃している。


それを斬り伏せる。

根に意識が真・神機に向いた。

真・神機は根を斬り伏せていく。


コクピット周辺の根を引き剥がしてもすぐに新たな根が巻き付いていく。

豪にはそれが凛の心に思えた。

「凛…!出てこい!」


根を引き剥がしていく。

コクピットハッチが見えた。

「見えた…!今そこから出してやる!」


コクピットハッチを掴み、破壊する。

「俺たちが助けてやる!」


バギーが飛んで戦場に入ってくる。

「凛!」

茜が叫んだ。




茜がバギーから飛び降りる。

そして、二号機怪獣のコクピットへ走る。


抵抗する二号機怪獣。

それを抑え込む武尊。

茜への攻撃を斬り伏せる真・神機。


茜は根が落ちてくるのも気にせず、走る。

コクピットを目指して。


「凛…!」


茜は二号機怪獣によじ登る。

二号機怪獣が抵抗するので、揺れる。

ずり落ちそうになる。

根を掴んで耐える。


(凛…。

私はあなたの気持ちを考えられてなかった。)

必死に根を掴み、登る。


(私はあなたに酷いことを言っちゃったのかもしれない。)

茜は胴体によじ登る。


武尊のコクピットハッチが開く。

「来ると思ってたぜ!

お前の仕事だ。」

豪は茜にサムズアップする。


「了解!」

コクピット前に立つ。

そして、見下ろす。


根に絡まった凛が怒り狂っている。

茜は唇を噛む。

一度だけ深く息を吸った。


「凛…!ごめんなさい!」


茜は頭を下げた。

ページ下部の【ブックマーク】や【⭐⭐⭐⭐⭐】で応援(お祝い)のポチッとをいただけると、もの凄く執筆の励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ