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神薙 ~日本神話×ロボット。怪獣を救う神機の物語~(50話達成!)  作者: さく


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50/52

16話 武尊 16-3

豪たちはインタビューを受けていた。

「神機と戦ったら、どちらが勝つと思われますか?」


(何でそんなことが気になる?)

そう思いつつ、豪は答える。

「神機は仲間ですから、戦うことはないでしょう。

しかし…、」


その時。

地響きがする。

そして、地面が揺れる。


「地震か?」

皆に大勢を低くするよう、声をかける。


地響きが強くなる。

「地震じゃない?」

豪がそういった次の瞬間。


基地が勢いよく弾けた。

瓦礫が飛ぶ。

「逃げろ!」

人々を遠くに逃がせる。


豪は後ろを振り向く。

基地の中から幾つもの根が蠢いて出てきていた。

「なんだ…!?」

豪は基地から出てきた根で察する。


地中から金属が軋む音が響く。

油圧シリンダーが唸るような重低音。

茜とレイが人々を逃がし合流する。


何か巨大なものの足音。

それが、基地から這い出るように現れた。


人型の機械に根が絡みついている。

「あれは…!」

茜が口を手で押さえる。

その手が震える。


「2号機…!」

茜の震えが止まらない。


2号機は瓦礫を押し退け、地上に出る。

根でできた口が開く。

排気口から出たものが息のように排出された。




軍服の男と部下が、格納庫に走ってくる。

「何があったのです?」


格納庫の天井が壊され、空が見えている。

辺りは瓦礫の山になっている。

そして。


「二号機がありません!」

部下からの報告。


「なんですと…!」

軍服の男が周囲を見る。


量産計画で製造されていたのは、二機。

二号機と三号機。

その二号機がない。


「なんということ…。」

軍服の男が絶望する。


その時。

小さく瓦礫の崩れる音がする。


部下が瓦礫を退かしていく。

そこには、凪が研究員二人を庇っていた。

凪の腕には真・神機の盾が装備されていて、そこから不思議なバリアフィールドができていた。


凪は力尽き倒れる。

「二人しか守れなかった…!」


あの時。

瓦礫の落下を確認した凪は澪を引き込む。

そして、近くにいた研究員を庇った。


庇ったとき腕に真・神機の盾が現れ、バリアフィールドが形成された。

凪の驚きと共に、瓦礫が振ってきた。

そして、身動きが取れなくなっていた。


「あの女の人がロボットを取り込んで、怪獣になりました。」

凪がよろめき立ち上がり、伝える。


「それは本当ですか!?」

軍服の男は驚いて、凪に目を向ける。


研究員二人が立ち上がる。

「その怪獣の中にいた…人間…。」

恐る恐る研究員の方に目を向ける軍服の男。


「凛です…。

テストパイロットの…。」

軍服の男だけでなく、部下一同言葉が出なかった。


軍服の男が目を見開く。

「あの…凛君が…!」

信じられないというように首を横へ振った。




「手に入れた…!私のもの!」

二号機怪獣のコクピットの中で凛が叫ぶ。

モニターに武尊が映し出される。


「オリジナル…。」

二号機を横に向ける。

「豪隊長。レイ。茜…!」


「私から二号機を奪った女!」

凛は前に乗り出し叫ぶ。

「ユルサナイ!」


凛は二号機怪獣のバーニアを吹かした。


若雷神は壊れた基地の上で二号機怪獣を見る。

「行け!あのおもちゃをぶっ壊せ!」


二号機怪獣を目で追う。

「あれれ?そっち?」


その先には、豪たち。

「人間を直接?

それはそれで面白いね!」


若雷神は嬉しそうに飛び跳ねる。

「やっちゃえ〜!」


二号機怪獣は拳を振り上げた。




二号機怪獣が豪たちに迫る。

そして、拳を振り上げる。


「退避。退避しろ!」

豪が二人に命令する。

レイが動く。


しかし。

「茜!」

茜は二号機を見て、呆然と立っていた。


二号機の拳が迫る。


豪が茜に飛びついて、助ける。

地面に転がる二人。

「しっかりしろ!」


茜を叱咤する。

茜の目に光が戻る。

「隊長…。二号機が…。」


二号機が起き上がる。

自分には拳大のクレーターできていた。


「茜。いけるか?」

茜は頷き、立ち上がる。


レイがバギーに乗ってやってくる。

「乗って下さい!」

豪と茜は飛び乗る。


二号機怪獣の腕に絡みついた根が千切れていく。

腕のカバーが開く。

無数の銃口が豪たちへ向く。


「来るぞ!」

豪が叫ぶ。


二号機のバルカンが火を噴いた。




二号機怪獣が豪たちに迫る。

そして、拳を振り上げる。


「退避。退避しろ!」

豪が二人に命令する。

レイが動く。


しかし。

「茜!」

茜は二号機を見て、呆然と立っていた。


二号機の拳が迫る。


豪が茜に飛びついて、助ける。

地面に転がる二人。

「しっかりしろ!」


茜を叱咤する。

茜の目に光が戻る。

「隊長…。二号機が…。」


二号機が起き上がる。

自分には拳大のクレーターできていた。


「茜。いけるか?」

茜は頷き、立ち上がる。


レイがバギーに乗ってやってくる。

「乗って下さい!」

豪と茜は飛び乗る。


二号機怪獣の腕に絡みついた根が千切れていく。

腕のカバーが開く。

無数の銃口が豪たちへ向く。


「来るぞ!」

豪が叫ぶ。


二号機のバルカンが火を噴いた。




凪たちは司令室に入る。

損傷は激しいが、使えないことはない。

僅かにモニターが生きている。


「外の状況は?」

軍服の男が司令室のメンバーに叫ぶ。


「二号機の攻撃から退避しています!」

モニターには3人がバギーに乗り、二号機怪獣のバルカンを避けている姿が映っている。


「武尊で対応させなさい!」

軍服の男が言い切るのが先かオペレーターが叫ぶ。


「無茶です!

あの集中砲火の中ですよ!」

悲痛な声がする。


「俺が行きます!」

凪が前に出る。

琥珀の勾玉を握り、澪に合図する。


「待ちなさい!」

軍服の男は背中で語る。

「終わっていなかった。…と言うことですか?」


凪は無言で頷く。


「三人を頼みます。」

軍服の男が振り向く。

そして、目が合う。


「できるだけ壊さないようにしていただけると助かります。」

軍服の男がどこか悲しい顔をしている。


凪と澪は走り出した。




凪は琥珀の勾玉を天に掲げる。

すると、真・神機が光の筋を作り現れる。

凪と澪をコクピットに収容した。


真・神機は二号機怪獣の前に出る。

そして、押し留める。


「神機!」

神機が助けに来た。

それを嬉しく思う。


「行きます!」

レイはバギーを加速させる。

目的地は、武尊。


「神機が止めてくれてる内に!」

豪は飛び降りて、武尊のコクピットに入る。


「隊長!二号機を頼みます!」

豪は茜にサムズアップする。

「お前たちもフォロー頼むぞ!」


武尊が立ち上がる。

真・神機が二号機怪獣から後ろに飛び退いた。


並びたつ一柱と一機。

お互いを見る。

そして、腕を突き合わせる。


「行くぞ!」

豪と凪の声が重なる。

二号機怪獣も咆哮を上げて駆け出した。

いつも『神薙』を読んでいただき、本当にありがとうございます。


今回で、記念すべき50エピソード目となりました!


ここまで続けてこられたのは、読んでくださる皆様のおかげです。

感謝の気持ちでいっぱいです。


まだまだ物語は続いていきます。

拙い文章ではありますが、一話ずつ大切に書いていきますので、これからも『神薙』を応援していただけると嬉しいです。


今後とも、よろしくお願いいたします。


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