16話 武尊 16-3
豪たちはインタビューを受けていた。
「神機と戦ったら、どちらが勝つと思われますか?」
(何でそんなことが気になる?)
そう思いつつ、豪は答える。
「神機は仲間ですから、戦うことはないでしょう。
しかし…、」
その時。
地響きがする。
そして、地面が揺れる。
「地震か?」
皆に大勢を低くするよう、声をかける。
地響きが強くなる。
「地震じゃない?」
豪がそういった次の瞬間。
基地が勢いよく弾けた。
瓦礫が飛ぶ。
「逃げろ!」
人々を遠くに逃がせる。
豪は後ろを振り向く。
基地の中から幾つもの根が蠢いて出てきていた。
「なんだ…!?」
豪は基地から出てきた根で察する。
地中から金属が軋む音が響く。
油圧シリンダーが唸るような重低音。
茜とレイが人々を逃がし合流する。
何か巨大なものの足音。
それが、基地から這い出るように現れた。
人型の機械に根が絡みついている。
「あれは…!」
茜が口を手で押さえる。
その手が震える。
「2号機…!」
茜の震えが止まらない。
2号機は瓦礫を押し退け、地上に出る。
根でできた口が開く。
排気口から出たものが息のように排出された。
軍服の男と部下が、格納庫に走ってくる。
「何があったのです?」
格納庫の天井が壊され、空が見えている。
辺りは瓦礫の山になっている。
そして。
「二号機がありません!」
部下からの報告。
「なんですと…!」
軍服の男が周囲を見る。
量産計画で製造されていたのは、二機。
二号機と三号機。
その二号機がない。
「なんということ…。」
軍服の男が絶望する。
その時。
小さく瓦礫の崩れる音がする。
部下が瓦礫を退かしていく。
そこには、凪が研究員二人を庇っていた。
凪の腕には真・神機の盾が装備されていて、そこから不思議なバリアフィールドができていた。
凪は力尽き倒れる。
「二人しか守れなかった…!」
あの時。
瓦礫の落下を確認した凪は澪を引き込む。
そして、近くにいた研究員を庇った。
庇ったとき腕に真・神機の盾が現れ、バリアフィールドが形成された。
凪の驚きと共に、瓦礫が振ってきた。
そして、身動きが取れなくなっていた。
「あの女の人がロボットを取り込んで、怪獣になりました。」
凪がよろめき立ち上がり、伝える。
「それは本当ですか!?」
軍服の男は驚いて、凪に目を向ける。
研究員二人が立ち上がる。
「その怪獣の中にいた…人間…。」
恐る恐る研究員の方に目を向ける軍服の男。
「凛です…。
テストパイロットの…。」
軍服の男だけでなく、部下一同言葉が出なかった。
軍服の男が目を見開く。
「あの…凛君が…!」
信じられないというように首を横へ振った。
「手に入れた…!私のもの!」
二号機怪獣のコクピットの中で凛が叫ぶ。
モニターに武尊が映し出される。
「オリジナル…。」
二号機を横に向ける。
「豪隊長。レイ。茜…!」
「私から二号機を奪った女!」
凛は前に乗り出し叫ぶ。
「ユルサナイ!」
凛は二号機怪獣のバーニアを吹かした。
若雷神は壊れた基地の上で二号機怪獣を見る。
「行け!あのおもちゃをぶっ壊せ!」
二号機怪獣を目で追う。
「あれれ?そっち?」
その先には、豪たち。
「人間を直接?
それはそれで面白いね!」
若雷神は嬉しそうに飛び跳ねる。
「やっちゃえ〜!」
二号機怪獣は拳を振り上げた。
二号機怪獣が豪たちに迫る。
そして、拳を振り上げる。
「退避。退避しろ!」
豪が二人に命令する。
レイが動く。
しかし。
「茜!」
茜は二号機を見て、呆然と立っていた。
二号機の拳が迫る。
豪が茜に飛びついて、助ける。
地面に転がる二人。
「しっかりしろ!」
茜を叱咤する。
茜の目に光が戻る。
「隊長…。二号機が…。」
二号機が起き上がる。
自分には拳大のクレーターできていた。
「茜。いけるか?」
茜は頷き、立ち上がる。
レイがバギーに乗ってやってくる。
「乗って下さい!」
豪と茜は飛び乗る。
二号機怪獣の腕に絡みついた根が千切れていく。
腕のカバーが開く。
無数の銃口が豪たちへ向く。
「来るぞ!」
豪が叫ぶ。
二号機のバルカンが火を噴いた。
二号機怪獣が豪たちに迫る。
そして、拳を振り上げる。
「退避。退避しろ!」
豪が二人に命令する。
レイが動く。
しかし。
「茜!」
茜は二号機を見て、呆然と立っていた。
二号機の拳が迫る。
豪が茜に飛びついて、助ける。
地面に転がる二人。
「しっかりしろ!」
茜を叱咤する。
茜の目に光が戻る。
「隊長…。二号機が…。」
二号機が起き上がる。
自分には拳大のクレーターできていた。
「茜。いけるか?」
茜は頷き、立ち上がる。
レイがバギーに乗ってやってくる。
「乗って下さい!」
豪と茜は飛び乗る。
二号機怪獣の腕に絡みついた根が千切れていく。
腕のカバーが開く。
無数の銃口が豪たちへ向く。
「来るぞ!」
豪が叫ぶ。
二号機のバルカンが火を噴いた。
凪たちは司令室に入る。
損傷は激しいが、使えないことはない。
僅かにモニターが生きている。
「外の状況は?」
軍服の男が司令室のメンバーに叫ぶ。
「二号機の攻撃から退避しています!」
モニターには3人がバギーに乗り、二号機怪獣のバルカンを避けている姿が映っている。
「武尊で対応させなさい!」
軍服の男が言い切るのが先かオペレーターが叫ぶ。
「無茶です!
あの集中砲火の中ですよ!」
悲痛な声がする。
「俺が行きます!」
凪が前に出る。
琥珀の勾玉を握り、澪に合図する。
「待ちなさい!」
軍服の男は背中で語る。
「終わっていなかった。…と言うことですか?」
凪は無言で頷く。
「三人を頼みます。」
軍服の男が振り向く。
そして、目が合う。
「できるだけ壊さないようにしていただけると助かります。」
軍服の男がどこか悲しい顔をしている。
凪と澪は走り出した。
凪は琥珀の勾玉を天に掲げる。
すると、真・神機が光の筋を作り現れる。
凪と澪をコクピットに収容した。
真・神機は二号機怪獣の前に出る。
そして、押し留める。
「神機!」
神機が助けに来た。
それを嬉しく思う。
「行きます!」
レイはバギーを加速させる。
目的地は、武尊。
「神機が止めてくれてる内に!」
豪は飛び降りて、武尊のコクピットに入る。
「隊長!二号機を頼みます!」
豪は茜にサムズアップする。
「お前たちもフォロー頼むぞ!」
武尊が立ち上がる。
真・神機が二号機怪獣から後ろに飛び退いた。
並びたつ一柱と一機。
お互いを見る。
そして、腕を突き合わせる。
「行くぞ!」
豪と凪の声が重なる。
二号機怪獣も咆哮を上げて駆け出した。
いつも『神薙』を読んでいただき、本当にありがとうございます。
今回で、記念すべき50エピソード目となりました!
ここまで続けてこられたのは、読んでくださる皆様のおかげです。
感謝の気持ちでいっぱいです。
まだまだ物語は続いていきます。
拙い文章ではありますが、一話ずつ大切に書いていきますので、これからも『神薙』を応援していただけると嬉しいです。
今後とも、よろしくお願いいたします。
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