粒子の魔物
二人が魔物と向かい合う。
クロが魔物に喋りかけようと、口を開こうとする。
その直後、遠くから轟音が響く。
「銀ちゃん!ごめん!お願いなんだけど…あのビルの屋上から何が起きたか見てくれない?」
クロが銀の頭を撫でお願いすると、銀は頷き屋上へ向かった。
"早く退け人の子が!"
魔物が前足を振り下ろす。
〝剣技 真相激突〟
クロが妖刀を振るい、前足を受け止める。
妖刀の刃は魔物の足に傷一つ与えられない。
クロは一歩後退り〝憑霊 零 爆風破〟を放つ。
一直線上に放たれた爆撃が魔物に命中する。
"ふむ。面白いと言いたいが。
つまらん。弱すぎるんだ。"
魔物は掠り傷はついていたが、怯むことなくクロへ歩み寄る。
〝恋術 信頼〟
魔物の真下から真上へ三本のほぼ必中の斬撃が放たれた。
斬撃は魔物に掠り傷をつける。
「むぅ…駄目か〜
でね!お兄さん。
計三箇所に魔物がいたよ!
でね。魔物三匹は…鳥と馬と羊だったよ。
どうする〜?」
銀は困ったようにクロへ伝える。
「まずは…この魔物を倒そう!いける?」
クロの問いに銀が静かに頷く。
"うざったらしいな…
人の子がまた増えた。無駄だ!それぐらい理解したらどうだ!"
魔物が前足を振り下ろす。
次の瞬間。辺りの建物に斬撃が放たれ崩れ落ちる。
祭りの影響か、建物内には人が居なく人的被害は起こらなかった。
突然複数個所…きっと三匹の魔物だろう。
鈍い咆哮が響き渡る。
その直後建物が崩壊する音が響き渡った。
ビルの屋上。
クロと銀は魔物から一旦退避し都市の状況を確認している。
「四体の魔物…倒壊した多くの建物。
逃げ切れず重症の人々。
守るしかないね、ぼくらが!
いくよ!銀ちゃん!むんどら!」
クロがそう言うと月光竜が現れる。
「もんどらは都市の人々の避難を!
銀ちゃんはぼくとまずは…ライオンの魔物の駆除をするよ。
じゃあ。むんどらよろしく!
行くよ銀ちゃん!」
クロの指示を聞き月光竜は都市の人々めがけ飛び立つ。
クロは銀の手を軽く引き魔物の目の前に辿り着いた。
「待たせてごめんね魔物くん。」
クロは妖刀の刃先を魔物へ向ける。
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