安全地帯説
休憩を終えた二人は、目的地であるホテルへ向かった。
チェックインを終わらし二人が泊まる部屋の扉を開く。
「わぁ!広いねお兄さん!
これで二人っきりのお誕生日会も出来ちゃうね♡」
銀はクロの腕を抱き締め言う。
二人は荷物を置いた後、もう少しハロウィンを楽しもうと外へ向かった。
銀は外に出る前にメイド服から可愛らしいショートパンツの小悪魔コスプレに着替えていた。
完全な祭りの中心に辿り着くと、最初の場所より人が多く屋台が並べられ甘い香りが漂う。
数分後。二人は射的屋台の前に立っていた。
「あの!射的ぼくの分お願いします!」
銀が屋台の店主に伝える。
「嬢ちゃんがやるのかい?
出来るかね…難しいよ?
まぁいいや。五百円で五発だよ。
頑張ってな。」
銀は五百円を渡し、コルクガンを受け取る。
銀が放った五発のコルクが、全て命中し五つの景品が落ちる。
「わぁ!白髪のお姉ちゃんすごーい」
傍で見ていた子どもたちが銀に憧れの目を浮かべる。
「ん?はいこれ。友達と分けて食べなよ。」
銀が景品のお菓子セットを子どもの一人に渡す。
「で…お兄さんはこれ!手出して♡」
銀に言われたまま、クロが手を出すと十字架のネックレスを渡される。
「えへ〜着けて!早く!」
銀に言われるがままにネックレスを着けた。
銀は満面の笑みを浮かべクロへ抱きつく。
数時間後。二人は屋台で遊び尽くしホテルへ戻ろうとしていた。
突如二人の視界に謎の粒子が映る。
「なに…これ。」
クロは粒子に手を差し出す。
しかし、粒子はクロの手をすり抜け何処かへ集まっていく。
「仕方ない…行こう!銀ちゃん!」
「うん!」
二人は粒子を追い掛ける。
粒子は多くの人々から湧き出ている。
人々は、初めて見る謎の粒子に怯えパニックを起こし始める。
数十分後。粒子が一箇所に集まって行く。
粒子は徐々に肉体を作り出している。
心臓が最初に組み立てられ。血管や骨、肉に覆われ身体を完全に組み立てていく。
"我に近づくな人の子よ。"
組み立てられた粒子が威嚇をしている。
完成した粒子は、ライオンの様な見た目をしていた。
2話を読んでくださりありがとうございました!




