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黒色の月の下で-奇怪  作者: 亡久むふ
人類感情暴走理論

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2/7

安全地帯説

 休憩を終えた二人は、目的地であるホテルへ向かった。

チェックインを終わらし二人が泊まる部屋の扉を開く。

「わぁ!広いねお兄さん!

これで二人っきりのお誕生日会も出来ちゃうね♡」

銀はクロの腕を抱き締め言う。

 二人は荷物を置いた後、もう少しハロウィンを楽しもうと外へ向かった。

銀は外に出る前にメイド服から可愛らしいショートパンツの小悪魔コスプレに着替えていた。

 完全な祭りの中心に辿り着くと、最初の場所より人が多く屋台が並べられ甘い香りが漂う。

 数分後。二人は射的屋台の前に立っていた。

「あの!射的ぼくの分お願いします!」

銀が屋台の店主に伝える。

「嬢ちゃんがやるのかい?

出来るかね…難しいよ?

まぁいいや。五百円で五発だよ。

頑張ってな。」

銀は五百円を渡し、コルクガンを受け取る。

 銀が放った五発のコルクが、全て命中し五つの景品が落ちる。

「わぁ!白髪のお姉ちゃんすごーい」

傍で見ていた子どもたちが銀に憧れの目を浮かべる。

「ん?はいこれ。友達と分けて食べなよ。」

銀が景品のお菓子セットを子どもの一人に渡す。

「で…お兄さんはこれ!手出して♡」

銀に言われたまま、クロが手を出すと十字架のネックレスを渡される。

「えへ〜着けて!早く!」

銀に言われるがままにネックレスを着けた。

銀は満面の笑みを浮かべクロへ抱きつく。

 数時間後。二人は屋台で遊び尽くしホテルへ戻ろうとしていた。

突如二人の視界に謎の粒子が映る。

「なに…これ。」

クロは粒子に手を差し出す。

しかし、粒子はクロの手をすり抜け何処かへ集まっていく。

「仕方ない…行こう!銀ちゃん!」

「うん!」

二人は粒子を追い掛ける。

 粒子は多くの人々から湧き出ている。

人々は、初めて見る謎の粒子に怯えパニックを起こし始める。

 数十分後。粒子が一箇所に集まって行く。

粒子は徐々に肉体を作り出している。

心臓が最初に組み立てられ。血管や骨、肉に覆われ身体を完全に組み立てていく。

"我に近づくな人の子よ。"

組み立てられた粒子が威嚇をしている。

完成した粒子は、ライオンの様な見た目をしていた。

2話を読んでくださりありがとうございました!

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