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『光と陰ースピンオフ冒険譚』: ストレンジアトラクター『光と陰 いざ魔法世界へ!』  作者: 三海怜


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第62話

魔法世界に冒険者として生きる孤児であり主人公スタンリー・ケンプ。

そこに生きる人々の様々な些細な行動がまるでバタフライ・イフェクトのように世界を変えていく。


この物語のテーマとなる『ストレンジアトラクター』とは、難しくいうと・・・

カオス理論の研究の中で発見された奇妙な挙動を示す微分方程式の状態の総称のこと。

つまり動的システムが時間とともに発展する際に、予測不可能 で複雑なパターンを形成する現象を指すのです。


そんな泡沫の世界で生きるスタンリー・ケンプ

彼の目を通してその冒険譚を進めていきたいと思います。


また本編である『光と陰ー織りなす夢の形』のスピン・オフとして、本編シーズン4の最後と繋がる物語となりますのでお楽しみに!

アデリナにはその機影は馴染みがあるものに見えたのだった。

「えっ あれはもしかしたらジュリアさんとソフィアさん??」

なんと、遠方からジュリアとソフィアのEBSが高速でこちらに向かってきているのであった。

「あ 2人が助けにきてくれたのね・・・」と涙が溢れてきた。


ジュリアは、そのスピードで剣を構えた姿勢で飛びこんできたかと思うと、一瞬でビョルン機を真っ二つに切断してしまったのだった。続いて、ソフィアも到着し頭部が破壊されて倒れていたハーラル機の逃亡を防ぐために足を踏み押さえ、駆動部位がある腹部を破壊した。

「アデリナ大丈夫だった?」とソフィアが声をかけた。

「助けに来てくれたのですね!!ソフィアさん、ジュリアさん!本当にありがとうございます!! 死ぬところでした!!」

アデリナもスタンの危機一髪のところをいきなり彗星の如く現れた2人の姉妹に救われたのだった。


では、城壁前での宇宙BS部隊とアルベルト騎士団の攻防の様子は・・・

敵機7機はアルベルト隊に阻まれ2機のみとなっていた。

その2機はアルベルト隊を逃れ進撃し城壁手前の砦をレーザー攻撃をしていた。

それにより砦上に配備していあった正面の魔道砲が崩れ落ちてしまったのだった。

『まずい!あの2機に城壁を抜けられると王都が攻撃される!!』とアルベルトは焦った。


そして、その2機がさらに城壁に接近したときであった。

城壁上の守備隊であるフリードリッヒ第一王子の部隊から一斉に魔道砲が発射されたのだ。

2機は一斉に魔道レーザー砲を浴びて黒コゲになり炎をあげながら地上に落下していった。

これで宇宙海賊との戦闘は王国軍の勝利に終わったのであっった。


「ジュリアさん、ソフィアさん、援軍ありがとうございます!!命を救われました・・・」とスタンが感激してお礼を言っている。

そして、砂漠に落下したダミアン機の様子を見にいった。

どうやら気絶してるだけのようだ。

アデリナ、スタン、ダミアンの3機ともボロボロの状態ではあるが幸い軽傷で済んだようである。


「しかし、なぜ、このタイミングでこられたのですか?」とアデリナは2人の絶妙な救援のタイミングに驚き尋ねた。

「ああ、宇宙海賊が動いているアラームが鳴ったから、マップを確認してみたらここに辿り着いたんだ!」とジュリアが答えた。

「そうね!あなた方の国が襲われているに違いないと思って2人で飛んできたのよ! とにかく間に合ってよかったわ!」

「しかし、いつもいつも、芸術のようにお二人は我々が危機一髪のところで来てくださりますね!」とアデリナが言うと、

「それはそうとソフィアが確保した海賊はあいつらの王女のようだから捕虜として監禁しておいた方がいいぞ!」とジュリアが言った。

「そうね、敵の弱みになるから後々有利になるわね!」とソフィアも助言した。

かくしてハーラル王女は不本意にも城の牢獄に監禁されることになってしまったのだった。


一方、フリーダの魔術で宇宙に空間転移した宇宙船はどんな状況なのであろうか?

「やったー!! 成功だ!!」とバルドリック第二王子はほっと安堵していた。

宇宙圏に突然転移したブリンデンブルク王国の宇宙船は、彼の指示でまずはこの初めての宇宙空間で稼働確認を取っていた。まずは、重力、空気循環、室温等の生活環境等の生命維持装置の確認を行い通常運航に移っていた。


レーダーを確認していた担当官が、「艦長!敵、宇宙海賊と思われる母艦を発見しました」と発言した。

バルドリックが宇宙マップを確認すると、他の機影がないため宇宙海賊の母艦であると確定した。

「魔道主砲準備!」とのバルドリックが号令し魔導師達は準備にはいった。


葉巻型の宇宙船には前後に4門づつの魔道砲の主砲が装備されているのだ。

「前方シールド全開!」

魔導師が防御シールドを展開した。

主砲攻撃の敵母艦までのルートシミュレーションがされると砲塔が動き出した。

「艦長!主砲のエネルギー源がそろそろリミットに到達します!」


「よし!今までの無念をここで晴らすぞ!ついに我らが底力を見せる時がきた!」とバルドリックが攻撃態勢に入る前に、先んじて敵母艦からレーザー砲が2発発射されシールドに激突し艦が大きく揺れた。


宇宙海賊の母艦では、

「なんだ、あいつら? 地上の王国の宇宙船か? 身の程知らずな生意気な猿だな! 撃ち落とせ!!」とラグラルがイキリ立っている。

「あいつら、いきなり現れたな!どうやったんだ?」とロロも驚いていた。

すると、すかさず、艦長でもあるラグナル王は攻撃を命じていたのであった。

その第一派が先ほどのレーザーキャノン砲攻撃であった。    


揺れを感じたバルドリック艦であったが、シールドを切って怯まずその直後に魔道砲を4門発射した。

魔道砲の眩いばかりの青い4筋の光線が宇宙海賊目掛けて飛んでいったのだった。


素早く先制攻撃をとって様子を見ていた宇宙海賊の母艦は敵を甘く見て油断していたためか?

なんとシールドを張っていなかったのであった。

「まずい!シールド全開!!」とラグナルが叫んだがすでに遅し!

シールドが貼られる直前に魔道砲が艦に到達してしまったのだった。


さてさてそろそろクライマックスですよー!! 

遂にソフィアとジュリアのいきなり再登場でした。姉妹のファンの皆さん!お待たせしました!!

カッコよかったですねー!

世界の救世主の活躍シーンをお楽しみ下さい!

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