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『光と陰ースピンオフ冒険譚』: ストレンジアトラクター『光と陰 いざ魔法世界へ!』  作者: 三海怜


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57/62

第57話

魔法世界に冒険者として生きる孤児であり主人公スタンリー・ケンプ。

そこに生きる人々の様々な些細な行動がまるでバタフライ・イフェクトのように世界を変えていく。


この物語のテーマとなる『ストレンジアトラクター』とは、難しくいうと・・・

カオス理論の研究の中で発見された奇妙な挙動を示す微分方程式の状態の総称のこと。

つまり動的システムが時間とともに発展する際に、予測不可能 で複雑なパターンを形成する現象を指すのです。


そんな泡沫の世界で生きるスタンリー・ケンプ

彼の目を通してその冒険譚を進めていきたいと思います。


また本編である『光と陰ー織りなす夢の形』のスピン・オフとして、本編シーズン4の最後と繋がる物語となりますのでお楽しみに!

「おい!ダミアン!! 大丈夫か??」

ダミアンのBSは弾かれて斜めに落下し砂漠に叩きつけられたため飛行ユニットが破損してしまった。

応答がない。

「私が援護に行くわ!」とアデリナ機が発進した。

スタンは、空中からダミアンの前に着陸しダミアン機をシールドを掲げて守っている。


「スタン、私がダミアンを防御しているから、あのレーザーキャノン砲を破壊してきて!!」と叫んで大型シールドで防いだ。

「わかりました!!」と飛んでいった。

彼は低空から急上昇するとロックオンされないようにジグザクにアクロバット飛行しながら近づいていったのだった。

やはり、敵は狙いがつけられないようである。

スタンは6門あるレーザーキャノン方を双剣をレーザー仕様にし俊敏にアクロバット飛行しながら次々と砲塔を切断していった。


「いいわよ!スタン! やったわね!! みんな、ステルスモードにして逃げるわよ!! フリーダもいい??」

「はい!了解です!!」

ダミアンも意識が戻り、スタンとアデリナに両翼のように抱えられて飛行しているのだ。

そして「わり〜!わり〜!気を失ったようだぜ。恩に切るぜ!!」といつものダミアンに戻っていた。

「ダミアン、ありがとう!!俺たち奇襲で20機はやったぞ! あのレーザー砲もぶっ壊してやったぜ!!」

「みんな、よくやったわ! でも、ダミアン、戻ったら検査しましょう!」


幸いダミアンは打撲だけで済んだようだ。

「しかし、魔導砲部隊を急襲したのはどういう奴らなんだ?」

「証拠はないんだけど、多分バハマート帝国だな。奴らの領土内を通っていたから。」とスタンが、

「しかし、あの短時間で破壊し、魔道士達を惨殺できるってのはどんな奴なんだ??」

「魔族には変わった特殊スキルを持ったものが多いらしいから計り知れないな・・・」


ダミアンにレーザー攻撃から守ってもらったスタンは病棟で手当てに付き添っていた。

そこにアデリナが入ってきた。

「ダミアン、大丈夫?」

「全然平気だぜ!ちょっと打撲しただけだから!」

「あー よかったわ!」

「なんだ、姫も心配してくれるのか?」

「もちろんよ!仲間なんだから!」

「でも、嬉しいぜ!もっと具合悪くしてりゃよかったな。そしたら姫にずっと付き添ってもらえたじゃん!」

「まあ、軽くてよかったわ。そんなことないに越したことはないけどもしあったらね。それに、犯人がわかったわ!」

「誰??」


「シャルロッテにスパイメイドを付けてたって言ったわよね!? 彼女からの情報で私達の出撃を神聖教会の司祭に話していたという証拠が取れたわ。」

「ついに、やったのか?」

「録音データを取ったからこれで動かぬ証拠として、シャルロッテと神聖教会の結びつきは証明できるわね。ただ、その先の神聖教会とバハムート帝国との結びつきも証明できないとね・・・」


「そういえば、商人のエミディオは何か掴んだのかな?」

「バハムートとの交易の窓口となっている司祭を見つけて取り入ることができたらしいのよ。それで親しくなれれば・・・」

「うーん、今回の魔導砲部隊は魔族にやられたって裏付けが取れればな〜!」

「そうね。でも、それが単独犯なのか? 宇宙海賊と繋がっているのかは不明ね・・・」


「もし仮に連動してるんだとしたら・・・海賊は50機中30機になったけど、30機が一気に襲ってきたら王都の結界も破壊されて魔族も侵入ができるようになるんじゃないかな!?」とスタンが心配顔である。

「そりゃー やべえな〜!!」

「それを予想しているから、今フリーダ達にお願いして、外輪の大結界の中にもう一度結界を張ってもらって、王都内の要所要所には部分結界も張ってもらっているところなのよ。」

「なるほど! さっすが姫!抜かりないな!」

と、守備面でも準備が着々と進んでいたのだった。


さて、巷では・・・

「宇宙海賊がまた攻めてくるらしいぞ!」

「今度は守り切れるのかな?」

「でも、魔導師が二重三重に結界を張ってくれているみたいよ」

「もし襲撃があったら、どこに逃げればいいんでしょう?」

「王立の博物館とか劇場、教会に図書館なんかの公的避難場所にはそれぞれ結界が張られるみたいよ。」

「いつ来るかはわからいんだろうから、家にも避難用具を揃えておこうぜ!」

こんな会話が王都の住人の中で溢れていた。


そして、王都の防御対策としては、城壁上部に魔導砲を備え、その前方の結界の外側にもさらに砦を増設し魔導砲の二重構えを構築しているところである。

アデリナ特殊部隊以外のBS30騎士団もその砦の後方で構えていた。



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